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平々凡々に暮らしたい~異世界転生を300回繰り返した結果~  作者: 活字中毒者
ハジマリの霊視官
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『祭壇』~作戦の第二段階へ~

リクが強すぎて~

盛り上がらない(笑)





「相手側も裏切り者の粛清を始めたのか、リクの情報を使った脅しの効果も下がってきましたね」


「ええ。ですが予定通りです。相手が勝手に自分の力を削いでくれているのです。こちらが手を出さなくていい分、時間の節約にもなりますし。省エネですよ」


「そんな家電製品みたいに・・・」


 ツカサに対するリクの発言に、ヒカルが呆れて言った。リクは少しそれを見て笑てから気を引き締める。


「ですが、これからです。レイジ師匠や他の評議員、あるいは地位のある第一級霊視官の方々なら直接出向いて圧力をかけて首を切って終わりですが、私にそれほどの力はありませんからね」


「ええ。ま、リクならできそうですが・・・いいでしょう。では作戦は第二段階に進んだということで構いませんね?」


「はい」


 相手の資金源はこれで削いだ。次は実質的な武力を削がなくてはならない。組合の持つ権益が大きい以上、短絡的な相手は単純に組合をねじ伏せて利益をもぎ取ればいい。そう考えるバカも出てくるだろう。


 ここで組合の評判を落としては本末転倒だ。うすうす勘のいい民間人なら、そして情報通の人間なら確実に、これが組合と特定の政治家による抗争だと気が付くだろう。


 しかし、だからこそ組合は評判を落とさないためにも、民間人への被害はもちろん、仲間内の安全も確保しなくてはならない。


「通達の方は?」


「すんでいます。霊視官は不要不急の外出は控えるようにと通告済みです。当然外部協力員にも護衛を配置しています。ギリギリでしたが警察内部の馬鹿どもの動きは止められました。これで、まだ捕まえるのは無理でも、横から邪魔はされないでしょう」


「ありがとうございます。では、『祭壇』をお借りしますね」


「ええ・・・・ですが気を付けて。こちらでもなるべく早く、シゲルさんやキリクさんとも協力して実行部隊をとらえますので、無茶はしないでください」


「大丈夫ですよ。キサラギ州程度の範囲なら『祭壇』を使えば、霊視は余裕です。それに悪意を感知するだけですし、楽なもんですよ」


「ハア・・・それを楽と言えるのはSSSランクを持つリクぐらいです。SSランクの一級霊視官でも『祭壇』の使用はやりたくないという方が多いと聞きますよ?」


「面倒なだけでしょう。実際、もっと広い範囲でも彼らは霊視できますよ」


 『祭壇』――それは上位の霊視能力者が、自身の霊視能力の範囲を高めるために使用する術具で、リクがこれを使用した場合、キサラギ州どころかヒノモト全土を霊視するぐらいは余裕だ。


 この『祭壇』を保有しているからこそ、組合は強大な力を得ているともいえる、組合の権力の源だ。


 しかし、『祭壇』は低位の霊視官が使用すると、取得した情報を取捨選択できず、情報量に押されて脳に致命的なダメージを負う、普段は封印指定されている術具だ。


 この祭壇の存在が第一級霊視官と第二級霊視官を隔てている差でもある。第二級能力者は、情報の取捨選択ができずに『祭壇』を使うと必ず霊視能力を失い、それ以外にも魔法の発動に障害を残すのだ。


(ちなみに、この世界の国々は大概が民主主義の国家で、かつ合衆国制だ。中央集権しようとしても、有力な魔法師が地方で生まれるたび反対されるので、このような体制の国が多い。閑話休題)


 そして、リクはその術具を用い、ミオの情報収集能力と合わせて、危険人物を事前に察知、対応しようとしている。もちろん事前調査で敵の実働部隊の本拠地やセーフハウスの類はわかっているのだが、その下で実際に行動するチンピラの動きまでは、彼らが素人であるがゆえに予想が難しい。(実のところプロの方が、動きが読みやすい分リクにとっては楽だったりする)






 そして、作戦の第二段階が始まった。





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