キサラギ祭の準備
本日二話目。
誤字脱字がここまで来ないのは初めて・・・
ワードで作り始めてからミスが一気に減りました。
ワードってすごいですね
魔法のある世界においても、当然のごとく学校行事というものはあるものである。
親から子供たちを預かっている以上当然のことかもしれないが、対外的な行事で子供たちの成長を見せる、というのは学校運営の透明化の観点からも、そして魔法のある世界では地球以上に重要視されるのだ。
変な教育をして武装組織を作っていないか確認する、というのが大きな理由だ。
かつてそのようなことを行った政府があったのだ――正確には戦時中はどこの国もそうだった。そのため、その反省もこめて学校運営の透明化を行わないと、他国に痛くもない腹を探られるので今では学校行事は広く公開するのが普通だ。
その過程で学校ごとに魔法力の向上を競わせるという狙いもある。なんにしても学校行事がこの世界では地球より重要である、ということだ。
テロ対策の観点からも、社会全体で子供を育て、子供を兵器扱いしないようにするというのは重要なことなのだ。
そういうわけで、魔法歴2543年7月20日、及び21日はキサラギ第一高校の文化祭が行われることになっている。
しかし、そうはいっても実際に企画運営を行うのは素人の高校生たち。日本の文化祭とそれほど変わったことをするということは無い。
また、この文化祭は毎年教師の頭を悩ませていて、文化祭があるために7月24日からの期末試験の勉強をしない生徒が続出し、平均点が下がる。が、その話はとりあえず置いておく。
生徒たちにとっても重要なのは文化祭(キサラギ第一高校ではキサラギ祭、もしくは第一祭と言われる)だ。リクたちの所属する一年A組もぶんかさいキサラギ祭でなにをやるかについて頭を悩ませていた。
また一応確認のために述べておくと、基本的にはアルファベットの早い方から優秀な生徒の集まるクラスである。実習授業の安全性を考え、似たような魔法能力を持つ生徒が集められるのだ。
しかし、実のところCクラス以降は、Cランクの(つまり平均的な魔法力を持つ)生徒の人数が多いため、一概にはアルファベットの早い方が優秀なクラスとはいえない。優秀だが性格に難のあるものを集めたクラスもあるのだ。
閑話休題。
リクたちAクラスの面々がなにをするかである。ここで下手なことをすると、Aクラスなのに催し物がつまらない、とか大したことが無い。とか言われかねないので結構みんな本気である。
それに今Aクラスには気功師と第一級霊視官という珍しい能力を持ったヒカルとリクがいる。それを目当てに来る客もいるかもしれないので、うまく2人を生かせないかという案や、それでは2人の負担が大きすぎるし、せっかくだからみんなで何かしようという(主にリクからの)反対意見もあり、クラス会議は紛糾していた。
「えーっと、様々な意見が出ていますが結局どうしましょうか?リクさんなにか意見はありますか?」
クラス会長のシズクがリクに話を振った。その瞬間リクにとっては嫌なことに、クラス全体の視線がリクに集まった。
「(いや、なぜ編入したばかりの俺にばかり振るし・・・・)えっと、とりあえず準備期間と当日の二日間にどれだけの人員が動員できるか確認してから話をした方がいいんじゃないかな。
下手すると企画倒れになるし、俺も下手するとどこぞの警察のバカが『緊急要請』とかしてきて、いなくなりかねないし」
「ああ・・・確かに」
リクはやんわりと自分が参加できないかもしれませんよという発言をしたが、ある程度クラスメイト達もリクの性格を知った今、リクの発言の前者はともかく、後者は単純に面倒なんだなという理解がなされた。
「まあ実際、人数確認は先にしておいた方がいいな。というかリク。お前そんなに警察に協力しているのか?」
担任のリングが横から口を挟む。
「どこぞのアホ刑事が自分のキャリアのために馬鹿みたいに『緊急要請』してきた時期があったんですよ。今は密告したので落ち着いていますが、今年度に入ってから6回は呼び出されていますし」
「マジか・・・そりゃー確かに、リクを中心にした企画はできんな。同じくヒカルも、だな」
どうせさぼりたいだけだろう。そう思っていたら意外にも本当だったので、クラスメイト達は驚いた。リクは流れがこちらに来たことを確認したうえでさらに追い打ちをかける。
「それに霊視官に逆恨みしたどこぞのバカが来て、うちのクラスの企画を荒らす可能性もありますし・・・」
「マジか・・・っていうかだったらなんで霊視官補佐から霊視官になったんだよ」
リクの口調に本当のことだと感じ取ったクラスメイトの1人が不思議そうにした。
「単純に、俺の霊視官としての師匠の悪知恵と、兄弟子の暴走。それに上層部が決めたことだから断れなかったんだよ」
「うん?なりたくてなったわけじゃないの?」
「ほっておけばその内、なれるのに、だれがなりたくて高校生真っ盛りの今仕事を増やすもんかよ」
リクはげっそりとした顔をしながら言った。
「うん?でも仕事の量は調整してもらっているんじゃないの?」
ヒカルが聞いた。
「それでも断り様のない仕事が一気に増えているんだよ。言っとくけどヒカル。お前が組合で訓練している間、つまりこのところずっと月曜日から日曜日までぶっ続けで仕事しているんだからな、俺は。これ以上増えたら高校来られんわ」
「マジで?」
「マジで」
さすがに高校生のころから社畜の目をしているリクにクラスメイト達もそれ以上何も言えなかったのか気まずい雰囲気が漂う。
「ま、まあ、そんな事情ならリク君の負担は減らした方がよさそうね。みんなもいつなら準備に参加できるのか、黒板に書いてくれる?それを少しまとめてみるわ」
クラス会長のシズクが言って気まずい雰囲気を一度切った。
ざわざわとクラスの面々が動き出し自身の予定を書き連ねる中、担任のリングがリクに真剣な顔をして聞いた。
「リク、ちょっと・・・さっきの話だが学校も警備体制を見直した方がいいのか?なんなら職員会議で議題に挙げるが?」
「ああ、ご心配なく。警察の上の方には貸しがあるので、人員はむこうから派遣させますから。一応組合の方からバックアップはつきますし」
「そ、そうか。なら一応あとでその警察の方の連絡先を教えてくれ」
「わかりました」
警察に貸しがあると平然と公言したリクに対して、教師も、そしてクラスメイト達も若干顔を引きつらせていたが、リクはそれには気が付かないふりをするのであった。
Aimerの新アルバムがかっこよすぎる!
金なくてSun Danceしか買ってないけれど(泣
Aimerは大半の人と違って自分は明るい曲の方が好きだったりします
切ない系のAimerも好きですが、最近の明るいAimerは新しさもありかなり好きです。
と、いうわけで(どういうわけかは置いといて)この物語は異世界の音楽というものにかなり焦点を当てた作品にこれからなっていきます。
こんな話になる予定ではなかったのですが、謎なことに音楽聞きながら書いていたら音楽要素盛りだくさんになっていました。。
なにより音楽描写ってかなり難しいので自爆している気しかしないのですが・・・
少しでも皆さんの暇つぶしになれば幸いです!




