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平々凡々に暮らしたい~異世界転生を300回繰り返した結果~  作者: 活字中毒者
ハジマリの霊視官
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霊視官のお仕事 その2

本日二話目です。今日は短いですがキリが良いのでこれで最後です。





「結果上がりました」


「おお!さすがリク君。仕事が速いね」


 リクが行う仕事の1つである、とある農業試験場での仕事がようやくひと段落した。


 仕事の内容は研究の補佐。研究テーマは簡単に言うと『周囲の霊的環境が作物の生育に及ぼす影響』である。(長ったらしい正式名称は別にある)


 すべての物質は固有の魔力波長を持つ。『隣り合わせて栽培してはいけない』といわれている作物の多くは、往々にして互いの魔力波長の特性が悪影響を及ぼしている場合が多い。また、その組み合わせは一般的に知られているものが多い。


 ならば逆に互いの良さを高めあう作物もあるのではないか?


 その膨大な組み合わせを1つ1つ調べることで、農薬や化学肥料に頼らす収量を増大させたり、育てにくい作物を楽に育てられたりするようにする。それがこの研究の長期的な目標である。


 ちなみに魔力とは波植物や意識が無い無機物などが持つ思念波のことである。動物が持つ思念波とは区別されるが、実質的にはほぼ同じである。この世界では思念波の波長特性により明確に生物と無生物が分かれている。


 閑話休題。


 実際、偶然の産物ではあるが、希少な薬草で絶滅したと言われていたものが、実は特殊な環境下で育ち変質した見慣れた作物であった。ということもあり、ある程度まとまった額の研究資金がこの研究には充てられている。


「ふむ。大体予想通りの結果が出たな。リク君の霊視は精度が高いし、間違いないだろう。よし、リク君キミは少し休憩していてよいよ」


 そう言うと研究リーダーはブツブツと呟きながらリクから離れていった。


 一通りの仕事が終わったリクは休憩所(という名の研究スペースの中の区切られた一画)の椅子に座り一息つける。


「ふう」


「お疲れリク君。はいコーヒー」


「あ、ありがとうございます」


 研究所の中では新人の年が一番近い女性がコーヒーを入れてリクに差し出した。どうやら自分が休憩するついでに、リクの分も用意してくれたようである。もっとも年が近いとは言っても10歳以上は離れているが・・・


「リク君がいてくれると助かるわ。研究が速く進んで文句なしね」


「ありがとうございます。でも生来の素質がモノをいう分野ですから、あまり誇れません」


「ううん。そんなことは無いわ。リク君て、ちゃんと専門用語を使って霊視結果を報告してくれるじゃない?一々確認する時間が省けるから、本当に進むのが速いのよ」


「?・・・それが普通でしょう?霊視官は調査結果を誤解なく伝えるのが仕事なんですから」


「フフ・・・それができない霊視官って多いのよね。前にウチで雇った霊視官なんて高位の霊視官だっていうから雇ったのに、全然調査結果がわからないんですもの。本当に霊視能力だけの能力者だったのね」


 本当にその時は嫌な目にあったのか、彼女はフフフフフと暗い笑みを浮かべながら遠い目をした。


「そうなんですか?」


「ええ、それでうちの所長が切れちゃって即クビに・・・て、これ以上はキミに話すことでもないわね。なんにしても本当に助かっているわよって話。


リク君。ウチは霊視官からしたらあんまり給料は良くないかもしれないけれど、将来の職業に迷ったら是非うちに来てね」


「ええ。是非」


 リクは本心からそう返してその日の仕事を終えた。








リアルの生活リズムがそろそろ変わるので投稿ペースを変えるかもしれません。

具体的には長い話(10000字ぐらい)を1話ずつ、数日おきに投稿するか、今のまま、一日3000字以上を目標に投稿するか

ですね。

どちらにしても後者の場合、キリが悪い話では普通に5000字以上の話を上げるでしょうし、そうするとあまりいいことが無いのではないかと迷い中です。


どちらがいいか意見がありましたら感想欄の方にお願いします

返信できるかどうかは時間次第ですが必ず読ませていただきますので


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