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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 3
88/180

黒いミント ②


『華。』


「はーい、今行きまーす。」




普通の会話。普通の行動。いつもと変わらない風景なのに、どこか違和感を覚えるのは私だけか。




「えっ…」


『どうした?』


「凛…?」




その場に立っていたのは、涙目の凛だった。いつもは凛としていて、涙なんて、弱音でさえ吐かない凛が流すはずがない。

というのは、偏見なのだろうか。




「どうしたの。とりあえず、中入って?」


「華…。」




何があったか、その裏はものすごく読みづらいが、大体何が起こったかは分かった気がする。




『華、依頼だな。』


「何があったの。」


「あのね…」




**


私にはもともと5個上の彼氏がいた。その彼氏は私たちの大学の大学院に通っていて。まだ付き合って、一年経つか経たないかぐらいだった。

ここ数ヶ月あたり連絡が途絶えていて、音信不通状態。それを、共通の友達に言っても、




「あいつのことだよ? 携帯壊れたんじゃない?」




って言われて。

携帯がもし本当に壊れていたら、彼なら必ず「携帯壊れてるんだ、ごめんね。」って、私と会って言ってくれるはず。

だから…


**




『そんなの、必ずとか分からないだろ。』


「ねえ、その人の名前って…?」


「鳥居小路 翼さん。」


『え…?』




思わず絶句した瞬間だった。こんなにも関わりを持っている人が、近くにいるとは思わなかった。

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