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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 3
84/180

親としての義務 ④


正直、これで合ってるのか、と言われたら分からない。でも、今やるべきことは、お父さんと話をして、もう来ないでもらうべきだって、思ってしまった。


私は、彼をリビングの方へ連れて行った。




「コーヒーでいいよね?」


「…ああ。」




コーヒーを抽出して、彼の前にカップを置く。

いい匂いがすっと漂って来て、その香りに酔いしれる。




「話って、何?」


「華。一緒に暮らさないか。」




今さらだった。私はもうこの家に馴染んでいるわけで、今さら違うところでなんて、生理的に無理な話だ。




「11年間、どっかに行ってたくせして?」


「それには、訳があって…」


「どんな訳?」




“ 私にもわかるように説明して。 ”


思わず口走っていた。

やっぱり、親子なんだな、なんて。母がずっと言ってた口癖が出てしまっている。私は、絶対に母に似ないと思っていたのに。…って、それは私だけか。




「あのな…」




彼はゆっくりと口を開いて、喋り出した。

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