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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 3
82/180

親としての義務 ②



「美奈子さん。」


『はい?どうされたんですか。』


「親とは、どういうことなんでしょうね。」




親。ただ子を持つだけで、そう言われ、子供の全ての人生を背負う。

私には、今その責任というものがあるのか、わからない。




『一言では、表せませんよね。ただ、華ちゃんを育ててきたのはあなたでしょう。』




結婚したから、今になって華ちゃんを取り戻しに。そんなの、ただの自己満足でしょう。

それで何回華ちゃんたちを傷つけてきたことか。




『何も害を及ぼさないといいですね。』


「でも、何で…」




私たちの謎は深まるばかりだ______。












『華。』


「華さん、なんかあったんですか?」


『知らん。さっきからずっとあんな調査だ。』




お前の大好きな楓も来ているというのに、なんで。

ずっと何かを考えている様子だ。まあ、私にはその内容も全てわかっているけどな。




「今日は、帰った方がいいですか?」


『いや、むしろいてくれた方が助かる。』




言っていることは事実だ。

今の華の状況からして、打破できるのはきっと楓だけ。そんな時に鳴るチャイム。

…客か。




『華。客が来たぞ。』


「…ん、出る。」




やっと動き出したと思いきや、考えすぎて足元がふらついている。

…そんなに考えるようなことだろうか。

そんなことを考えながら、楓と後を追っていく。




「…なんで。」


「華。」


『…またか。』




でも、私が驚いたのは、その客を見て固まっている楓だった。

なんで楓が固まっているのか、意味がわからない。




「…あれ?」


「あの…、」




楓は目がずっと泳いでいて、今すぐにでも逃げたい、そんな風に感じた。




「まさか、華の友達だったとは…」


『楓?どうした。』




“ 私の、ストーカーです。 ”

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