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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 1
7/180

会いたい理由 ⑦

・・





「華、昨日何してたの?」


「え、なんで?」


「凛と華に電話したのに、繋がらなかったから。」





ギクっとした。私は電話が鳴ってると知らせてあげたのにも関わらず、華は「いい」と無視し続けたのだ。





「き….、昨日は寝ちゃってて…」





笑ってごまかした。それで信じる凛と泉もなかなかだろ。





『嘘ついて。』


「嘘じゃない、寝てた。」





声に出しやがって。色々とイライラが募るばかりだ。こんなやつがパートナーなんて、今さら嫌になる。





「華、映画見に行こうよー。」


「凛!華は私と見に行くの!」





またか。この光景、何回見たことか。そこまで華が人気だとは思えない。

そうやって頭の中で考えていれば、華の肩越しに見える中島杏子の姿。

少し嫌な予感がしながらも、そっちに向かう。





「凛、泉ごめん。ちょっとレモンティー買って来る。」





華が後ろから私の後を追って来る。意地悪だけど、ちょっと早めに歩いてみる。すると、華は走ってきた。






「あんたさ、待ちなさいよ!」


『お前なんかに待ってる時間はない。』






舌打ちしやがった。ちょっとムカついたが、そこはちゃんと我慢した。


中島杏子の姿が近づく。この前よりも暗い雰囲気で、前のような穏やかな、優しそうな姿はどこにもなかった。

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