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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 2
57/180

黒い影 ⑥



「あかねさん、またいませんね。」


「そうだね。」




こんな時に限って、またいないの。どこか、あやしい。




「心配ですか?」


「誰が。」


「あかねさん。」




心配するはずがないじゃない。あの子だもの。ひなたが頼んだ子なら、心配する必要はない。

私はそう思ってる。


でも、それでも、いくつかそういうあやしい点は出てくるわけで。


なんとも言えない気持ちに包まれる。




「私、ひなたさんに会いたくなりました。」


「…うん。私も。」




あのひなたに会いたい。


好きって言えば「うるさい」って蹴散らして、心を痛めていれば「大丈夫か?」って心配してくれて。


ツンデレなひなたに、ものすごく会いたい。




「華さん、ひなたさんとは何歳の時に?」


「私が10歳の時。もう11年の付き合いですね。」




もうあの日から11年も経つんだよ、ひなた。私たちが初めて会った日、覚えてるのかな。

ひなた、私は覚えてるんだよね。


早く戻ってこようよ。ひなた。


…って、私最近これしか言ってない気がする。




「長い関係なんですね。羨ましいです。」


「そうでもないよ。」




私たちは気づいていないが、時刻は2時50分になっていた______。

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