表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 2
50/180

ラベンダーの香り ⑥


カンカンカンカン。ヒールで必死に走る私は、そろそろ足が限界を迎えそうだった。




『大丈夫ですか。』




“ 大丈夫か ”

ひなたの声で頭に入って来る。どれだけひなたを欲しているのだろう。


こんなにも、私ってひなたのこと好きだっけ。

自分のことなのに、自分が一番わかってない。


やっと屋上にたどり着いて、後ろ姿に声をかける。




「坂口さん!」


「どうしてここに…。」


「終わったら声をかけてって…。」


「すみません、忘れてました。」



どこか涼しげな表情で、何かを決心したような顔。

私の隣で一言も発さずに、じっと見つめながらも、少し口元がにやっとしているあかねさん。


何か知ってるのね。とっとと言ってくれた方が楽。



「華さん。」


「はい。」


「桔花から伝言です。____。」


「え…、」



その伝言の内容もそうだけど、私はどうすればいいのかわからない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ