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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 2
40/180

幼くして亡くした子の命 ②


・・






「あの…」


「どうされましたか?」







依頼人の方がやって来た。彼女はどこかおどおどしていて。






「どうかされたんですかね…?」


「依頼、ですかね、」


「はい、依頼、させてもらえませんか。」






覚悟を決めたように、私の目を見つめてくる。そのまま、彼女はある話をしてくれた。
















「…それで、その子に会いたいと。」


「はい。謝りたいんです、彼に。」


「わかりました、こちらの方でも交渉してみますね。」







彼女はそう言うと、満面の笑みで頷く。私はそれを見ながら、これから集めるべきものを頭に浮かべた。





「あの!」


「はい、」


「名前だけ、聞いてもよろしいですか。」


「青木可南です。元あおぞら幼稚園で働いてました。」


「今は…?」


「今は、ベビーシッターをやってます。」








悲しげな表情でそう言う。

少しでも彼女の中で、彼の存在に気がかりがあるようだ。

彼女が家を出てから、衝撃的なことに気づいた。








『あの…』


「個人情報って、どうやって集めるんですか!?」







今まで私は、自力で個人情報を集めたことがない。今までは何かしら、ひなたが助けてくれてたから。







『私も!分からないんです!』






ああ、これ終わったな。


私はそう確信した。でもなんとしてでも、彼女を彼に会わせてあげたい。


一か八か、私は電話をかけた。

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