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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 1
21/180

親友の悲劇 ④






「はあ、いい天気。」







青空に雲が少しある今日。華はいつも通り、ゴーストアビリティーとしての仕事をしているところだった。

そんな時、カランカランと玄関が開く音が聞こえて来る。私はもちろん、華へと伝えた。








『客が来たぞ、華。』


「うん、私もそんな気がしてた。」








玄関に行くと、私たちが予想してた人物とは全く違くて。









『なんで、お前がここに…?』


『私たちから依頼っていうのは、ダメかしら…?』


「ここは、生きてる方が、死去なされた方とお話する場所なんです、その逆のことなんて…」


『どうか、お願いできませんか…』


『ダメなものはダメだ。帰れ。』










強く言いすぎた。でも、こればかりは譲れないものなんだ。

生きてる人限定のゴーストアビリティー。逆なんて、受け付けない。








「なんで、あんなこと。」


『お前はわかっているはずだ。』







逆のことをすれば、私たちは消滅。ゴーストアビリティーの契約が結ばれた以上、それに従わなければならない。


生きている人にしか、力になることはできないんだ。










「でも、泉たちのお母さんは…!」


『それでも、泉たちが来なければ、私たちの命は燃え尽きる。』


「…っ、だって…」


『ダメなものは、ダメなんだ。』










納得がいかない、そんな顔で華は口を閉じた。

確かに、私もこれには納得がいってない。でも、規則ゆえにしょうがないんだ。




自分の存在の方が大事なのだから。

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