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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 1
20/180

親友の悲劇 ③

・・


泉たちの家までの道のりを歩く。また風が変化して、生暖かくなった。

さっきの嫌な予感はこれだったのか、と一人納得。





「私たち、これからどうしようか。」


「一言で、生きる。」


「それは当然でしょ、バカじゃないの笑笑」


「もともとバカだもん。」





やっと、泉が笑った。でも、まだどこか表情は暗くて、うまく笑えてない。

それに気づいた歩は言った。








「じゃあ、パパとママに会いに行こうか。」







と。それに不信感を抱いてる泉は戸惑っていた。









「ただし、ママとパパの部屋片付けたら。」









何を言ってるのかわからない泉は、一人で頭の中を整理していた。

それでもなかなか整理できてなくて、その姿を見ながら歩は笑っていた。


部屋を整理していると、封筒が二つある。

しかも、表には歩宛てと泉宛てに書かれている。








「手紙…?」






そう言って、自分の封筒を手に取る。

















“ 歩へ

この手紙を読んでいるということは、歩が一人暮らしを始めたか、お母さんたちがいなくなったのね。

歩はいつも私たちに甘えず、我慢強かった。泉がいるから我慢する、そう言って、行きたかった高校、大学を諦めた。あの時、無理をしてでも行かせるべきだったと、後悔しています。ほんとにごめんね。でも、一つ言わせて。


時には甘えてもいい。でも、道を決めるのは自分でありなさい。


これからも頑張ってね。 母より。”









その手紙にまた、涙を流す。


「まだ泉には渡さないでおこう。」


そう言ってるような気がする。

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