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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 5
159/180

まぶしい光 ⑤



「ひなたさん…」


『お前は何も考えるな、楓』



高校生に何かさせるわけにはいかない。それに、万が一楓が「その」対象であったら。

まだ桜のもとに行かせるには早い。だから、守らないと。

私の中で、何かの使命感が現れた。



「ひなたさん?」


『守るから』



帰り道。楓を家に送る途中で出た言葉だった。話を聞いていたなら分かるであろう言葉。意図せずに出てきたこの「守るから」に一番びっくりしてるのは、楓ではなく、この私だ。



「ひなたさんがいたら安全ですね、私」



少し照れたように笑う。その言葉には、私も驚いた。何かを察して、全てを把握する。その理解力は私も羨ましいくらいだ。

お願いだから、この子だけは狙わないでくれ。

私は密かにそう願った。



「ありがとうございました」


『ああ、気をつけて』



家まで送り届けて、私は家に入ったのを確認すると、そこから姿を消した。

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