表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 1
14/180

愛してるの意味 ④


**




「桜……」


『お姉ちゃんさ、あの時お母さんたちに全部言った?』


「え、」


『全部は言ってないよね。』






図星。全部は言えなかった。このまま全部言ったなら、桜が可哀想で。






『言ってないって言っても、私の言葉だけでしょ?』






笑いながらそう言う桜が、まるで生きてるみたいで。昔が蘇ったみたいで。

泣きたくないのに、涙が出てくる。





『泣かないでよ、お姉ちゃん。』


「桜は、ああなること、知ってたの、?」


『たまたま夢で、あの光景を見たの。私の夢ではお姉ちゃんが殺されてた。だから、それだけはどうしても避けたくて。』


「だからって、桜が、いなくなったら、意味ないじゃん……。」






もう、涙しか出てこない。久しぶりに会話をして、久しぶりに桜の顔をちゃんと見れた気がする。

アルバムとか整理しても、桜の顔だけは見れなくて。





『お姉ちゃん、幸せになってよ。私の分まで、人生を楽しんで。』


「あの時、守ってあげられなくてごめん。」


『お姉ちゃん、大好きだよ!』


「私もだよ…、でも、私は愛してるよ!」





**

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ