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Ghost Ability  作者: 紫乃
Season 4
130/180

英国の訪問者 ①


華も正常になってきて、いつも通りの生活が戻ってきた頃。

全ての空気がまた変わり始めて、どこか違和感を感じていた。どこか気分を害している、というかなんと言うか。わかりづらい。



「ひなたー?」


『…っ、なんだ…。』


「そんなにびっくりしなくても…」



考え事をしていれば、話しかけてくる華。いない、と思って考えている私からしたら、びっくりして気持ちを隠せない。



『用件はなんだ…。』


「レモネード、冷たいのにする?それとも温かいの?」


『…冷たいの。』



華のいつも通り。それがきっとこれであって、他のことをし出してしまったら、いつも通りではなくなる。これがいつも通りなんだな、なんて。



「はい、冷たいの。」


『ありがと。』



薄黄色のレモネードが、普通のコップに入って、私の元まで運ばれてくる。

その少し透明のそれを見て、私は少しだけ黄昏た。







「理人…!」



学校が終わって、家に入ると見知らぬ男に銃を向けられている両親がいた。

あいにく僕は一人っ子で、家の中には両親だけ。



「理人!出てけ!」


「こいつが息子?」


「お願い!理人にだけは!」



僕はこの現状がよくわかっていなかった。どあして、母と父はこんな風になっていて、銃を向けられているのか。

幼い頭で考えて考えて、僕はそこから逃げ出したんだ。



「理人、生きなさい…」



その言葉が最後に聞こえた気がする。次の瞬間、大きな銃声が聞こえた。

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