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ぶらり知らない空の下  作者: のこりもの
6/8

はじまりの6

ちょっと気にはなってるんだけど、文明崩壊から新しい文明の誕生まで早すぎないかな?

まぁ、人類が滅んだ訳じゃないから脈々と受け継がれてきた事もあるかもしれないし。その割には、字体の感じが前の字体と変わりすぎてるんだけど。

英語でもフランス語でも、中国語でもないし。

他にどんな文字があったかなんて知らないから、実は昔から使われている文字だった。なんてオチもあるかもしれないけど。


そして、南の島にあった施設が何で雪山にあるのかも聞いてみたが、ガス惑星の地殻が~とか、地球の地軸が~とか、説明されたけどちょっと気になっただけでぶっちゃけどうでも良いから覚えていない。

まぁ、外に出たときの楽しみにしておきます。

字も覚えなきゃならないんだよなぁ。300年前の文字が、今も使われてる文字なら良いんだけど。


さて、でわ実際に魔法を使えるようになるにはどうするべきか!

文献を読んで自分なりに解釈した結果がこちらです。

よくある魔法使いみたいにバンバン魔法を放つようになるには幾つかの段階があるようだ。


1、魔素の性質は、イメージした物質への変化。

最初に自分の体内にある魔素を消費して自分の目の前に物質を造り出す。

例えば火を作り出した場合、普通は酸素を使うけど魔法の場合は魔素を酸素の替わりに使うようだ。

だから、産み出した火も消えずに燃え続ける。火種をイメージして産み出して、燃焼物と酸素供給源を魔素が補う感じなのかな?ただし、実体のある物への変化は高難度で火と風が初心者向けで水と土が中級者向け、氷などの応用魔法は上級者向けになるようだ。光とか闇は載っていなかったのであるのか不明。

イメージすれば造り出せるかもしれないけど、光とか闇で攻撃するイメージがまだ良く掴めないし。


2、作り出した物を、空気中の魔素を伝わせ対象に届ける。

空気中の魔素を導火線のように、火が伝っていくようにイメージすれば良いのかな?


3、対象物に対する魔法の効果のイメージ

放った火が相手に対してどんな風な効果を生むのかをイメージするんだろうな。

火魔法を放って、相手への効果のイメージで相手が凍りつくなんて事は無理みたいだな。


この3段階をマスターすれば魔法が使えるようになるようだけど、一瞬の判断で状況にあった物質の生成、効果のイメージなんて高難度で過ぎじゃないかな?

外の世界に魔法使いが居たとして、皆さんこんな高度な事をしているのか…。

ちょっと、いや、かなり使いこなせる気がしないんだけど。

少なくとも、ちょっとした防衛が出来るくらいには使いこなせるようにならないと外には出れないな。

そう思っていると、


トントン


扉がノックされる。


「まだ起きてるかい?」


廊下から声が掛けられたので、俺は椅子から立ち上がり扉を開ける。


「どうしたんですか?」

「夜分遅くにすまないね、早いうちにコレを渡しておこうと思って。」


そう言って、片手に持った物を俺に手渡してくる。

赤黒い色をした石みたいに見えるけど。


「何ですか?これ。」


受け取った石?を透かしたりしてみるが一寸変わった石にしか見えない。


「これは、ガス惑星の核らしいよ。」

「はぁ?」


渡された意味も使い途も判らず間の抜けた返事をしてしまう。


「確かなことは言えないんだけどね。これは持っている人の魔素を吸収するらしいんだ。」

「はぁ。」


ふたたび、間の抜けた返事。

それ以外に何て言って良いのか判らないし。


「今のままだと、何の意味もないけどね。持ち主の魔素を吸った石を武器に加工すると吸った魔素の量によってはかなり強力な武器を作れるらしいよ。魔素の質は人それぞれらしいから、その吸った魔素の持ち主のだけしか使えない武器になるらしいよ。」

「らしい、ですか。」

「らしい、だね。僕が知ってるなかでこの核は他にはあと二個くらいしか無かったけど。その内の1つでそんな武器が作られたって聞いたから。その後は、外の世界の観察が出来なくなったから判らないけどね。ダメ元で持っててみれば良いよ。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ、また朝に。」


そう言って部屋から出ていく。


「両手の掌に乗るくらいの石、どうやって保管しとけばいいんだ?」


困惑しつつ、とりあえず枕元に置いて眠ることにした。





スローペースな投稿になると思いますが、気長に読んで頂ければ幸いです。


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