永い眠りから目覚めると2
最初なので、なるべく毎日投稿したいところなんですが。
皆さん、どうやって書いてるんでしょう?下書きした方が良いんでしょうかね?
11月17日大幅に修正。話の流れには影響ありません。
細かなコンクリートの欠片を避けながら廊下を走るが、直ぐに行き止まりに辿り着いた。周りを見回してみるが、他に逃げようのない行き止まりだった。
非常口も無いのかよ。
行き止まりの壁に寄りかかりながら、次に何が起こっても良いように気構えていたが暫く待ってもなにも起こらない。
居なくなったのか?
静かになった廊下を少しずつ大部屋の方へと歩いていく、1人で廊下の突き当たりに居てもどうしようもないからね。
小さなコンクリートの欠片が落ちてきたが、建物自体は今すぐに壊れるようなことはなさそうだ。この猛吹雪のなか建物に穴でも開いたらヤバイことになりそうだ。
大部屋の入り口へと辿り着いたが、直ぐには入らず少しずつ部屋のなかを覗きこむ。
部屋のなかは、廊下と同じくコンクリートの欠片が落ちているだけで、特に変わった所はないようだ。窓ガラスも割れていないようなので、極寒の風が吹き込んで来ることもなさそうだ。
ふぅ、とりあえずは助かったようだな。
一体、何だったんだ、龍って。空想上の生き物じゃなかったのかよ。
さて、これからどうすれば良いんだろう?
猛吹雪のうえに、更にあんなのが居るんじゃ外に出るなんて確実に不可能だし。
万が一、救助ヘリを呼べたとしても一瞬で堕とされるだろうな。
あっ!
考え込んでいたが、ある1つの可能性に気付きさっきの龍なんかよりも遥かにやばい可能性に気付く。
腹減ったけど、食べ物ってあるのか?ココ…。
いきなり突き付けられた現実に、頭のなかがヤバイヤバイヤバイで埋め尽くされる。
さっき探索した時には食料庫みたいなところは見なかったし。
もう一度、パソコンらしき端末で施設の見取り図を見てみることにした。
えーと、見取り図から他に開けるページは、
見取り図から開けるページはあまり無いようだけど、開けるだけ開いていく。
そして、この建物について判明したことは、以下の3点だった。
1、この建物は地上1階建地下は3階まで。
2、居住区は地下がメインのようで、1階は施設専用のようだ。
そして肝心の3!食料庫?と思われるものは、地下3階部分が全てが保存ルームと表記されている。
部屋のサイズは、なんだかよくわからない表記なので正確にはわからないが。
大部屋の約2000倍の広さがあるようだ。
そんな広さな訳あるか!
と、また管理者への怒りがこみ上げてきたので頑張って抑え込む。
とりあえず、殴る回数を増やすことに決めた。
そんな後のお楽しみは置いておいて、目下の問題点は、誰も居ないのに食料庫に物が有るのか?ってことと、何処から地下に降りれば良いんだろう?ってことだな。
見取り図には、階段の表記は無いので行き方がわからない。
建物の感じから、怪しいような場所を探してみるしか無いんだろうけど。
そもそも、大部屋とこの部屋と廊下しか無いんだけど。
とりあえず、もう一度今度は隠し扉か何か無いか探しながら慎重に廊下の端から隅々まで調べてみる。
そして、
何も有りませんでした。
廊下も大部屋もパソコン部屋も、扉らしきものも見当たらない。
隠し扉を開くような仕掛けも見当たらなかった。
どうすれば良いんだよ。地下が有るのは確実なのに。
重要な施設とかなら、侵入者対策に階段を隠したりしてるのは何となく判るけど、此所はあんなあからさまに怪しいバイトの募集を出すようなイカれた施設なんだから。
いちいち地下に降りるのに面倒な手続きなんてしないだろうし、普段使い出来る通路がある筈なんだけど。
だとすると普通は廊下に階段があるのが当然だと思うが、今までのイカれた管理者の性格から考えると普通に有るとも思えないけど。
怪しいとしたら、大部屋と逆方向へと続いている廊下。
さっき行ってみたときはただの行き止まりになっていたんだけど、何もないなら廊下なんて必要無いだろうし。
他に手掛かりも無いので、もう一度、通路を隅々まで調べてみることにするか。
そして結局、何も有りませんでした!
空腹がMAXになってきて怒りが沸いてくる。
なんで無いんだよ。
端末部屋に戻り、再び端末の画面を開くが相変わらずそれらしい表示が無い。
窓から見える外の景色は、いつの間にか薄暗くなり始めていて、その為か部屋の気温も段々と下がってきているようだ。
南国の施設だった筈なので、今着ている病院服のようなものは薄い生地で出来ているためあまり防寒の効果はない。
寒くなってきたけど、暖房機みたいなのもないんだよなぁ。
カプセルの中は気密性が良く、一定の温度に保たれるようになっているらしいが、またあの中へは戻りたくないし。
少しでも室温を保つために、俺は部屋の扉を閉める。
そして、気付く。
扉の裏の壁に地下へ降りる階段が有ることを。
愕然とする。もう、怒りも湧いてこない。
そして、階段を見付けた喜びの後にそれ以上の怒りがこみ上げてくる。
この施設のやつ、いったいどうしてくれようか…。
いつまでも、居ないやつを頭の中で殴り続けても仕方無いので、さっそく階段を下へと進む。
勿論、地下1階と2階も気になるけど、とりあえずは地下3階の食料庫に何かあるかの確認が最優先!
1階と2階はスルーしてそのまま3階に降りた俺は、1枚の扉の前で立ち往生していた。
今まで防犯意識なんて皆無だったくせに、ここにきて、まさかの鍵が掛かっていたからだ。
引いても押してもビクともしない。勿論、根性の腐ってるこの施設のやつの事も考慮して横に引いてみたけど開くことはなかった。
くそ。上の階の部屋に鍵があるのか?
後ろ髪を引かれつつも階段を上がり地下1階の探索を始める。
地上の建物よりは広さは狭いようで、普通サイズの部屋が全部で5部屋程しか無いようだ。
とりあえず、手前の部屋から順に覗いてみる事にする。勿論、第一目標は食料庫の鍵だけど、他にも何か情報があれば良いんだけど。
そして、
何も有りませんでした。
全部の部屋は空っぽで、机も何もないガランとした部屋だった。
何も使えるものがない。食糧もそうだけど、布団とか着替えとか何か使えるものも期待したんだけど。
がっかりとして、地下2階へと降りていく。
ココも上の階と同じ構造になっているようだ。
あまり期待出来ないけど、同じように手前の部屋から順に覗いてみる。
そして、
ベッドがありました!
着替えがありました!ただし、夏服…。
食糧庫の鍵がありました!食糧庫の鍵って表示もされてあるので間違いないとは思う。
思うんだけど、
何で居酒屋の下駄箱みたいな木の札なんだよ!
叫びながら床に叩き付ける。ふざけすぎだろ!
誰も居なくなって何年経ったのか分からないが、空調が効いている様で、部屋の空気も悪くない。
ベッドも問題ないし、服もある。ただし、夏服…。
少し古臭いような臭いがするが使うのには大きな問題はない。
それ以外の他の4部屋には何もありませんでした。
この施設は管理者は一人だけだったんだろうか?
殴るのは一人だけで良いのかな?
さて、この鍵で食料庫の扉が開けば良いんだけど。
段々と話の進め方が分からなくなってきました。
ココからどんな風に進めていけば良いんでしょうね…。
スローペースな投稿になると思いますが、気長に読んで頂ければ幸いです。