表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

メニュー

 気が付くと、堺斗は自室の真ん中に立っていた。

 

『ニューゲートオープン』


 堺斗がそう言うとシャランと鈴の音がして堺斗の前に扉が現れた。

 扉の大きさは堺斗より数センチ大きい。色は白一色で、装飾の類いは一切無い。

 堺斗は扉のドアノブに手を掛けると勢い良く開け、扉をくぐる。

 一瞬の眩さの後、見えたのは草原だった。



◇◆◇◆◇◆◇◆



 「ほっはっよっと」


 現在、堺斗は体を動かしている。先に神に渡された力は少しは調べているので、次に自分の世界と違いはないかと体を動かして調べていると言う訳だ。

 そして、この世界に行く時に神から渡された力は二つ。

 一つは『ゲート』の力。これは、異世界に渡る力だ。本来は、堺斗のいる世界とこの異世界はそれぞれ隔離されて干渉出来ない。だが、神から渡された力によって行き来できる。さらに、神の計らいにより元の世界に戻っても時間は進んでいないよう設定されている。

 二つ目は『メニュー』の力。これは異世界でのみ使える力だ。この異世界では、ユニークスキルと呼ばれるものだ。効果は、ゲームで良く出てくるような、Lv.・HP・スキルの名称、効果、割り振り・アイテムの名称、効果などがいじったり、解ったりすると言うとても便利なスキルだ。普通の場合、能力を知るためには能力判別紙や能力判別石が必要となる。そして、任意にスキルの習得や成長先のスキルを決める事は出来ない。だからこの世界ではユニークスキルと呼ばれる特殊なものに分類される訳だ。

 いくらか動いて、元の世界と差がないと分かったところでメニューを開く。普段は視界内に存在し無いが、メニューと念じると視界内に表示される。色々な欄を開いたりするには、それを開くと念じるか、指先で視界に表示されてる所をポンッと触ると開いたり閉じたり出来る。普段は指で触る方が楽だが、このメニューが他の人に見えるか分からないので、他人に見えたら指先で、見えなかったら念じてと決めて街へ向けて歩き始める。

メニューの力は先に挙げたものだけじゃない。他にもマップや時間表示等もある。今はマップを使い一番近い街に向かっている。マップには赤い点や黒い点などが動いてたりする。赤い方は街の近くの森に有るので獣や魔物だろう。逆に黒い点の方は街の中にたくさん有るので人だろうと、早く会えないかとウキウキしながら堺斗は歩いている。

 二時間程歩いたところで目の前に狼が一匹、凄い速度で走って来た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ