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なんで先輩が俺の家に!!?!!?  作者: じゃがマヨ
第一章:おかしいのは俺か、世界か。
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プロローグ






——こちら、速報です。関東地方を中心に、未曾有の大地震が発生しました。震源は関東南部、マグニチュードは……速報値で、9.0。繰り返します、震源は……


画面が揺れていた。カメラのブレ、マイクの雑音、スタジオの女性キャスターが机にしがみつく姿。どこか遠い世界のように思えたその映像が、テレビの前の誰かにとってすぐに「現実である」と理解されることになる。


「……海沿いの地域の方は、直ちに避難してください。これは訓練ではありません。繰り返します、津波の発生とその危険がある地域は、以下の通りです。すぐに避難を……」


その時、画面の端で、モニターの向こうの誰かが叫んだ。悲鳴と、崩れる天井と、青ざめた気象庁の担当者の顔。中継が突如ブラックアウトし、数秒後に出てきたのは、無音の「特設ニュースチャンネル」だった。


そして、地図が出た。

真っ赤に染まった、関東南部の一角。中央にはこう書かれていた。


「葛ノ葉海溝地震」

被害:広域・通信途絶

震度:最大震度7++(観測不能)」


その時点で、正確な被害規模はまだ発表されていなかった。だが、地震が起きた数十分後、避難指示の出た海沿いの市町村では、すでに多くの家屋が消えたとされていた。

家も、学校も、通っていた商店街も、何もかもが波にのまれた。


冷たい事実だけが、スクロールで画面を流れていった。


「……この地域には、現在も救助隊が近づけない状況です。唯一、ヘリからの映像がこちらです」


無人の街。屋根に取り残された何人かの影。歪んだガードレール。消えた川沿いの道路。

そして、校舎の一部が瓦礫と化した、海沿いの高校。


「葛城直人(16歳)」

その名前が、地震発生から数時間後の午後、“行方不明者リスト”に記載されることとなる。




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■ 葛ノ葉市かずのはし


葛ノ葉市かずのはししは、日本の関東地方、南部沿岸部に位置する政令指定都市。太平洋に面し、温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれているが、202X年に発生した葛ノ葉海溝地震によって壊滅的な被害を受けたことで知られる。



【地理】


葛ノ葉市は、関東平野の南端に位置し、東側は太平洋に面している。市内を縦断する葛ノ葉川と、沿岸部に広がる葛ノ葉湾が特徴的な地形を成している。市の中心部には住宅地、商業地区、工業地帯が広がり、郊外には森林公園や丘陵地帯が点在する。


・面積:約320km²

・人口:約58万人(地震発生前時点)

・主な地区:葛ノ葉中央区、葛ノ葉湾岸区、葛ノ葉北区、葛ノ葉南区、青葉丘区



【気候】


温暖湿潤気候に属し、年間平均気温は16℃前後。夏季には高温多湿となるが、冬季は比較的温暖で雪は少ない。



【歴史】


・紀元前より沿岸集落が存在。

・江戸時代には漁業と交易の拠点として発展。

・明治期の鉄道開通を契機に、急速な近代都市化が進む。

・21世紀初頭にはIT産業と観光業が発展し、東京圏のベッドタウンとしても成長。

・202X年、葛ノ葉海溝地震により市街地の大半が津波と地震により壊滅。



【葛ノ葉海溝地震】


・発生日:202X年4月X日 午前10時32分

・マグニチュード:9.2

・最大震度:震度7++

・死者数(推定):約25,000人

・主な被害:市中心部の崩壊、沿岸地区の津波による水没、インフラ全滅

・葛ノ葉湾岸区と中央区の一部が特に壊滅的被害を受け、避難不可能地域に指定された。



【教育】


市内には多数の小中高等学校、および市立大学が存在していた。被災以前は、進学率の高さで知られていた。特に「葛ノ葉市立南高等学校」は地元有力校の一つだったが、地震によって校舎は全壊し、多数の生徒が行方不明となった。



【交通】


・鉄道:葛ノ葉市高速鉄道(葛ノ葉線・青葉線)

・高速道路:葛ノ葉湾岸自動車道

・葛ノ葉港:中規模の国際港湾施設(地震によって壊滅)



【文化・観光】


・葛ノ葉祭(市内最大の夏祭り。現在は中止)

・葛ノ葉灯台(市のシンボルだったが地震により倒壊)

・葛ノ葉温泉郷(地震以前は観光名所だった)



【関連項目】


・葛ノ葉海溝地震

・葛ノ葉湾

・葛城直人(架空人物。葛ノ葉市出身の物語主人公)




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■ 葛ノ葉市立南高等学校(かつのはしりつ みなみこうとうがっこう)


葛ノ葉市立南高等学校(かつのはしりつ みなみこうとうがっこう、英称: Kazunoha Municipal Minami High School)は、かつて日本の関東地方、葛ノ葉市南部に所在していた公立高等学校。略称は「葛南かつなん」。


202X年に発生した葛ノ葉海溝地震によって校舎の大部分が崩壊し、多数の生徒・教職員が犠牲となったことで知られている。



【概要】


・設立:1963年(昭和38年)

・所在地:葛ノ葉市南区浜ノ台2丁目(沿岸部)

・校訓:誠実・共生・志向

・校風:自由と規律の両立を重んじ、進学実績と部活動の両面で市内トップクラスと評価されていた。

・生徒数:約950人(全日制・普通科のみ、地震発生前時点)

・制服:ブレザー型(男女共通の濃紺ジャケット+チェック柄スカートまたはスラックス)

・校章:葛の葉と波をモチーフとした意匠。自然との共生を象徴。



【教育方針】


・「考える力」「支え合う力」「未来を切り拓く力」の育成を目標に掲げ、学力・人間性ともにバランスの取れた教育を志向。

・防災教育にも力を入れており、年1回の避難訓練や海沿い地域特有の津波対策教育が行われていた。



【特色】


・文武両道を掲げ、部活動の加入率は90%以上。

・特に文芸部・演劇部・陸上部が強豪として知られ、全国大会出場経験あり。

・市内の中学からの進学希望者が多く、毎年倍率は1.4〜1.7倍とやや高め。



【校舎構造(地震前)】


・校舎:本館(4階建て)、南館(体育・技術棟)、特別教室棟(理科・音楽・家庭科など)

・校庭:サッカー・陸上兼用のグラウンド、テニスコート2面

・特徴的施設:屋上庭園(一般開放なし)、開架式図書館(市民も利用可)



【地震による被害】


・被害日:202X年4月X日

・被害状況:本館・南館ともに倒壊、特別教室棟一部焼失

・死者・行方不明者:教職員12名、生徒213名が確認され、その後多数の遺体が近隣の津波到達地域で発見された。

・被災時の時間帯:3限目終了直後(多くの生徒が廊下や移動中だった)

・直後に津波が襲来し、校舎ごと流されたという証言もある。



【登場人物】


・葛城直人:本校の2年生(クラス:2年C組)、地震当日学校に登校していたが消息不明に。

・大神美涼:直人の同級生で文芸部所属。地震で消息不明後、「死海の世界」で登場。



【関連項目】


・葛ノ葉市

・葛ノ葉海溝地震

・死海(物語内の異世界)

・文芸部(物語のキーとなる部活動)


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