第二話 始まりの2
どうやら転生した先は貴族階級になるらしい。中世に近いと思う。
第三子で次女。
男。女。女。末の姫。
この世界では色素が豊かなのだが、それでも際立っている特徴がある。
先ずまつ毛や眉毛がオフホワイト。
髪の毛も白い。
目も赤い。
アルビノだな・・・と。だとすると日光とかが弱いか。
けど普通にアルビノじゃない、オッドアイだよ。
猫で白い毛並みだとオッドアイってあるけどさ、人だよ?自分。ああ、一人称どうしよう・・・。私か僕?属性てんこ盛りにするのか。
右は赤いけど左が青い。ただ透けている部分もあって紫色に見える。
髪の毛もオフホワイトじゃなく異様に艶が有るのでシルバーに見えるし、暫く三四か所が剥げててやっと生えたと思ったら紫色だよ。
1センチ位のが前髪の左側と後頭部の真ん中に、左の耳の上と右の耳の後ろに何故か伸びないのが生えている。
間違いなく前世だと魔女かエイリアンだよ。
かわいいけどさ。
鮮やかなとても濃い赤や緑の色が有るのだけど、さすがにこの色合いの出方は珍しい。らしい。
んで、親はどう見てもエルフ、しかも褐色肌。
こっちの耳が普通。人間の形、なぜだろう?
浮気と不倫とかの疑惑が今世の母に向かいそう。
と思っていたけど何でも両親はヒトとのハーフなんだそう。
遺伝子の働きはファンタジー世界ではファンタジーなんだなあと・・・。
4才の頃。
外に出る時に自分の能力の一端を知る。
別に神様とか管理人とかと出会ったわけじゃないので、単純にこの世界での一般基準に則った話なのだろう。
実際に魔法が有る世界なのでそんなもんだろう。
貴族としては下級なのであまり注目を受けなかったが、自分が転生したら余りに見かけが見かけだったので一躍注目の的に。
しかし、悪魔の子だとかのネガティブな方向ではなかったのは良かった・・・。
ほんとに。
それほどの大きさではない片田舎の領地の一つの貴族。
ここは縁故で繋がった四家が有って共同で運営している。
最も家族を持った子息がそのまま役割分担しながら住んでいるだけ。
一応は窓口で本家といえる家がまとめ役をして、互いに協力しながら牽制してもいる。
野望は無いが向上心が旺盛なのが良くも悪くも。
我が家では、よくある話かも知れないが冒険者の方向に舵を切っている。
まあ父が冒険者ギルドのオーナー兼ギルドマスターで、運営を母と共同で行っている。
で、修行と称して知識と武術の習得と実践。
長兄は継承と代理の分の教育を施される。
義務なので強制・・・次男はそのスペアでやらされている。
その分自分には自由が有るが、せっかくのファンタジー世界。冒険者になりたい。
見かけしか特徴が無いのも事実なので何か特技を持ちたい。できればチートで・・・(小声)。
今世での名前はファーラ。
ミドルネームが付く、ゲン。
家の名が、領地の名でも有りクォード。
しかしこの地では日本と同じに姓が先に来る、だからクォード・ゲン・ファーラ。
クォード辺境伯の領地クォード自治領。
もともとは違う名だったが先祖の開拓と活躍で賜ったのだとか。
元来は魔物山十の跋扈する土地に近く、僅かな集落が有って被害から守り発展をして来たのだそう。
すごいよね。
獣魔契約とかも有るんだとか。
要するにティマー、ちょっと憧れる。
前世では動物が好きだったし、兎や犬、蛇に猫を飼っていたから。
通常の動物も居るけど魔獣化することもあるそう。
何か理由が有るみたいだがまだ教えられていない。
それを知るのは意外と早かったな。
同時に特殊なスライムをティムすることになった。
寄生/共生型モンスターで魔獣化した陸生アメーバ・・・が原型。
特性は薬物の生成、かなり自在な変形と宿主の強化。
そして適正が重要。
そう、この適性が自分には最初から発動していた。
最初は粘性菌だと思っていたんだけど、なんか懐くので内緒で飼っていたんだ。
ペットとして。
まさか魔獣とは思わなくって。
そりゃかなり透明度が高いけどさ、色が付いたけどさ。
自分の髪の毛の色、紫の。