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第一話 始まり

アルファポリスにも投稿します。

が、共通しているのは第一話のみ。

以後は別々の設定に沿って進行する予定です。

気が付いたら赤ん坊だった。


ついでに言えば女の子だった。


そして、前世の記憶が有る。



男だ、死因は自殺。

鬱で三年間苦しみ、最終的に左手首と右頸動脈をナイフ・・・海外旅行に行った前職の社長からのお土産・・・で切った。

ぼやけているのにはっきりと切った時の感触と痛みを覚えている。

少しずつ寒くなって行き、視界がぼやけて、力が抜けていって。

身体が傾いで地面に頭をぶつけたのに痛みを感じていない事を記憶に残っている。

自殺したのは滞納しまくった借家の庭で、ブルーシートを広げて血液の流出を加減させていたはず。


鬱で仕事が出来なくなって、収入が得られなくなって、自分に失望と人生の絶望を抱えての行動だった。


予兆は有った。鏡に映る自分の目が何故か悲しそうだった。

職場の人間関係で苦しみ、あまりに体調不良から心療内科に行った、インターネットでの簡易診断で鬱の判定が有ったから。

出された向精神薬は体に合わなかった。吐き気に悩まされ三日に一度しか食が取れず一年で10キロ減った。

診断書は三か月間の給食だったが派遣社員だったので派遣元のランスロットに提出したら退職届を欠かされた。

どうも派遣先のMLCC製造工場では精神疾患の病歴者は雇わないとの事、最も正社員では法令の都合もあって雇い入れている様だが。


知っている人は心筋梗塞や脳に癌が出来たりで余命宣告やら高額医療費やらで大変だったが、自分の体はまあそこそこ動いていた。

それでも鬱の影響は色々と出ていた。

肩と腕の激痛や眩暈に下痢と食欲不振。大きいのは不眠、かなりつらい。

活動時間制限、何かしていても二時間くらいで動けなくなる。これも深刻、又寝ていても非常に疲労感を感じる。

多分。生命維持か回復の為に体力を削っているのだろう。

そういえば仕事をしていたので意識がブラックアウトしたのが三回会ってマシンオペだったから回転部分に顔を突っ込みそうになったり。

機械の側面に顔面ダイブし眼鏡を変形させていたっけ。

最後には体の向きを変えた瞬間に意識が無くなって脱力し、危うく後頭部を床に激突させる寸前だった。

この時は視界と聴覚を失った状態で意識が再起動し、同時に下に向かって強く引っ張られる感じから顔をうつ向かせて両腕を広げた。

意識的にはそのつもりだったが何処まで出来たかはわからなかったが。

結果として強い衝撃で覚醒し、尻餅を着いた状態で顔は俯き、左手は床を右手は機械の裏面をたたいていた。

何か音がしたと言われたのでコケたとごまかし、しばらくは尻が痛かった。


今思えばこの時点までに医者に行けばよかったんだが。

そうすれば自殺まで追い込まれる事はなかったかも知れないな。


必ず訪れる平等で極めて不公平なのが命の終わりだろう。




今世の始まりは苦しさと痛みだった。

何も見えないし臭いも感じない、何かすごく狭さを感じていて、それが苦しい痛みを与える事がきっかけで・・・自我と記憶をもたらした。




後々になって生まれ変わり、産道から外界に出てくるんだと思い直せたが、その時は痛みに苦しみと恐怖しかなかった。


そこははっきりと覚えているが、赤ん坊のころの記憶はかなり曖昧で、なにより時間が朧気なのに進み方が速かったと思う。

ちょうど、母親が介護の果て死んだ後の時の様に。



首が座り、体の動かし方を練習し、寝返りをする頃には、感じる世界は光も色も音も暖かさも、冷たさや暗闇や悲しみや心細さも感じられるようになっていった。


人なので足で立って歩ける様にならなければならず、そうしなければ何も得られないから必死だった。



驚くのは自分の性別の認識だ。

記憶にあるTS転生が来たのかとがっかりした。

同じ性なら体験しているから生殖機能の生理現象とかいくらでも対応できるのに。

そういえばある程度の年齢だったし、結婚とかしていなかったと思い出す。

皿の思い出すのが女性ではトラウマ級の痛みを覚えている事だろう。


記憶でかなりはっきりしている部分とおぼろげな部分が混在している事。


確か日本人で、アニメや漫画が好きで・・・自己満足だが絵描きやオリジナルストーリーやデザインをノートなんかに書いていたっけ。WEB投稿もしていたな。



女性か、面倒くさそう・・・。前世の記憶から良い思い出が無いからな。

後は、筋力とか体力なんかも違うだろうなあ。

月経とかどうするんだろう。妊娠も出産も大変そうだし・・・母性とか在るんだろうか?

それより男との関わり方が大問題だろ。


こう言う時には全盛の記憶ってよろしくない。

生まれ変わっても記憶がなくなるのは適正な処置だと思う。

そういや、オカルトな知識も有る。ネタとしての知識とやはり興味が有るから。


まあ気持ちの上で良いかも。と思えるのは美形・・・いや愛らしいというべき造詣の顔だろうか?

しかし父親なら気が気じゃないかもなあ。

当然だが、幼女だ。何しろ今の年齢は実に三歳だ。



それ以上に今世ではどうやって生きていくのか全く分からん。


それになにより・・・。


なんぞロりに転生しよると。


この話以降はファンタジーに大きく舵を切ります。

一般的な魔法有り亜人有りの世界観に準じますが、妖怪が物質的存在も兼ねた世界観となります。

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