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Repeat  作者: 嵐 けだもの
シタクウカン編
21/26

20.俺たちの使命

「いってらっしゃい。トライ」


結局どっちの能力かすら分からないクソ雑魚の俺はファーユーについた嘘のこともあり、イマリ王のところに行くことになった。

だが、フリートは補助系。彼はいけないので僕を見送ってくれた。


「ああ。気が重いが行ってくる。もしなんか俺らにだけ教えられる秘密があったら、もちろんお前には教えようと思う。俺らは親友だからな」


そうフリートに言いながら親指を立てて、俺は城に向かった。予定時間を30分くらい巻いている。今回は遅刻せずにいけそうだ。流石に王との約束だから遅刻するわけにはいかない。

だけど俺からしたら王は身内。みんなとは少し違う緊張の仕方をしていると思う。少し落ち着かない。駄目だ。ちょっとだけ寄り道して気を紛らわそう。


「15分の遅刻よ!トライ!あなた舐めてるの?しかも今回はアロナおばさんとは訳が違うのよ?分かってるの!!!」


こんなつもりではなかったんだが、少し遅れたため門の前でアスナにブチギレられた。しゅん


門の前には俺以外に該当者6人がいた。

アスナ、ラーミック、ファーユー

そしてパーシーとコボ。こいつらも戦闘系だったのか。さらにもう一人。全く知らない子。知らない同級生がいたのか。こんな小さい国にみんなでおしくらまんじゅう状態で暮らしてきたのにそんなことあり得るのだろうか。


「全員お揃いのようですね。では行きましょう」


門番がそういうと口をカバのように大きく開ける。舐められてるのか。はよ門を開けてくれ。

すると口から特大サイズのシャボン玉が出てくる。


「ふわあああ。すごーーい」


パーシーが口走る。確かにすごい。シャボン玉の能力なんてものがあるのか。


「それではみなさん同時にシャボン玉を割ってください」


門番がいう。


「みんな右手出しなさい。私がせーのっていうからそれに合わせて割るわよ」


こういう時に仕切りたがるのがアスナだ。アホなくせにこういうことはしたがる。

今回はため息をつきながらファーユーも言うことを聞く。よかったあ。ここで喧嘩なんて馬鹿みたいだからな。


「いくわよ?せーーの!!!」


全員で爪でシャボン玉を割る。なんだこのシャボン玉、弾力がすごいな。なかなか割れない。


「みんな!もっと力入れてよ!非力ね!」


アスナが言う。頼むからあんまファーユーを刺激するな。

みんなで踏ん張ってなんとか風船が割れた。

途端、どこかに飛ばされる。

これワープってやつか?前を見るとレッドカーペットの先に座る王。間違いない。イマリ王、いやイマリがそこにはいた。


「天から誘われし戦闘系を持つ我が国最大の宝よ。よくここにきた」


イマリが話し出したが、皆王の容姿に驚愕していた。


「女型であり、非力な体。そしてなぜ、右腕がないんだ」


ファーユーが言葉を漏らす。だが実際みんな気になっていた。そうか。俺以外イマリに会ったことなかったか。


「それも含めた話を今から貴方たちにしよう」


イマリは本題に入った。


「我が国の周りに悪魔がいることは皆、存じているであろう。この国はたくさんの魑魅魍魎から我々天使が身を潜めるためにできた国である。そして戦闘系の能力に目覚めた者たちよ。其方には重大な任務が課せられる」


全員が顔を見合わせた。任務だと?まさか悪魔と戦えとかじゃないよな?俺はビビリだし、そもそも光の粒でどう戦うんだよ。最悪だ。見栄なんて張らずにずっとファーユーに馬鹿にされる人生のほうがマシだったのかもしれない。

もちろんみんなNOと答えるだろう。その時は俺も便乗して…


「任務とはつまり悪魔から国民を守る事ですね?イマリ王。それなら私たち喜んで使命を全うします」


は?おいおいラーミックよ。何勝手なこと言ってるんだ。お前は蜘蛛出せるからって調子にのるんじゃない。お前より弱い能力の奴もいるんだぞ。勝手なこと言いやがって


「悪魔?なんか知らねーが俺らに楯突くやつはみんな殺してやる」


まずい。ファーユーがラーミック側についた。この逆風を挽回するにはアスナを味方につけつつ、パーシーとコボ、そしてよく分からんやつをこっちにつける以外ない!

よしアスナ。しょーがないから俺がなんでやらなきゃいけない!って言うから便乗してこいよ


「悪魔?そんなもの蹂躙してやるわ」


アスナああーーーーー!!!!

なんでお前はいつも俺の邪魔をするんだよ。嫌いなのか?俺が。

まずい詰んでしまったもうどうしようもない。俺も悪魔殺しにならなきゃいけない!殺される側なのに!!


「話の飲み込みが早くて助かるわ。けど悪魔を倒すのは最悪の事態に陥った時。あなたたちには門番や警備員にやってもらうわ。この小さい国を守ってください」


ああ。そういう感じね。よかったあー

てっきり全ての悪魔を殺す勇者になれとかだと思った。そうなったらもうどうしようもなくなっていた。

警備員か。まあ緊急事態なんてことは稀に起きるから緊急の対処がいるのであって、うん。なんとか大丈夫そう。


「イマリ王」


ふと誰かがイマリ王と呼んだ。あいつは知らんやつだ。何言い出すんだろう


「あなた何か隠してますね?」


その瞬間全員がその発言に困惑した。

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