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Repeat  作者: 嵐 けだもの
伝承編
17/26

17.それぞれの変化

Noahは真っ暗な滅間をゆっくりと落ちていった。


船に乗っている天使は300人ほど。しかもほとんどの戦闘系の天使が戦死したため、補助系であった。

イマリはみんなのことを思い出しながら打ちひしがれて、広い船内の狭い室内でうずくまっていた。右腕はヒールを使える補助系の天使に止血と治療をしてもらったがまだ痛む。

こんな絶望的な中この天使300人を統制できるのは色持ちのイマリだけであった。


一方悪魔側は元闇様を中心にこれからの国の方針を決めていた。トップ2に虚帝と泥帝。そしてその下に新たに十二士ジュウニシを設けることに決定した。まず、今回の活躍により、寅にクザロ。辰にモロトモ。卯にランチュリーが就任した。


ヤッタア!キョウカラハイッパイテンシサンタベレルンダ!


泥帝が喜ぶ。


ナア。キョッチャン。コノコハタベタラダメナノ?


泥帝は虚帝の腕の中で眠る天使の赤子を指差して言う。


ダメだよ。泥。僕はこの子を育ててみるんだ。面白いだろう。まあ単なる実験なんだけどな。


虚帝が答える。


名前はどうするの?


ほとんど剣で斬られた傷が塞がってきたランチュリーが元気な声で聞く。


そうか。まだつけていなかった。

じゃあこの子の名前は…


ヒマワリだ!


虚帝が言う。


はあ?それってお花じゃない?


ランチュリーが答える。


そうさ。あの花は色が明るくて元気そうだろう。だからこの子は我ら悪魔の夢見た希望が溢れる今日付けるのにはぴったりな名前なんだよどうだ?いい名前だろ?


虚帝がニコニコで答える。


エエ。ショクリョウッテナマエノホウガオイシソウダケド…


泥帝が言った瞬間、二人ともが笑った。


そんな中10日ほどの月日が流れた。

この日は悪魔たちの中で流れ星が話題に上がった。

流れ星が落ちた地点に一人天使が来ていた。その天使は流れ星が落ちる場所を一つ一つ周り、さよならの渓谷に来ていた。彼はそこに試作品の比較的小さなNoahが数台あることを知っていた。

この天使はその試作品のNoahに天使の赤子を乗せ、一つ一つ落としていったのだ。

そしてある日それがバレてしまった。


おい。ディアトロ。何をしている。


跡をつけてきたクザロがディアトロに言う。


少し散歩です。未だに皆さんと馴染めていないですし、気まずくってね。ここは毎回人気がないので落ち着くんですよ。


ディアトロが答える。


そうか。もちろん貴様が天使の赤子をここから落としていることを知っている。こいつらは俺らの大切な食料源になる。この行為はもちろん悪魔への謀反と言うことになる。


クザロが刀に手をかける。


分かっているさ。あの日から1ヶ月ほど経ったがまだあの最悪の花火を忘れられなくてね。

…あの日のような弱い僕ではない。もう覚悟はできているんだ。


ディアトロは天使の赤子を乗せたNoahを足で落とす。こうなった以上この子に名字を記す紙を入れる余裕はない。


さあ。いつでもどうぞ。


ディアトロは泣いていた。彼は恐怖に弱かった。しかし、この日は満点の星空。先に逝ったマルコが褒めてくれているような気がした。


…強くなったな。


クザロはそう一言いうと、一振りでディアトロの頭を落とした。


ーーー


ここから約半年、天使たちは奇跡的に、シタクウカンに着いた。これは食料を必要としない天使だからこそ許された長い長い旅であったがNoahから降りない限り歳を取らない性質があったため、変化のない滅間での毎日に天使たちは飽き飽きしていた。

血生臭いこの場所は悪魔たちがウジャウジャといる。

ここでイマリは一番危険が少ない、強い悪魔がいない中心部から一番遠い場所に村を作った。

この性を全うした先の転生先は永遠に悪魔の腹に出たり入ったりのループを終わることなく繰り返す。ここでみんなで最高の思い出を作って死んでやろう。それこそが先に死んでいった仲間達への唯一感謝を示せる行為であろうと考えたのだ。


イマリ様!大変です!空から天使の赤子が!!

みんなの転生者が!!!


ある天使が王室を訪れる。イマリはここ天使が住む国の女王様になったのだ。国名は天使存続のため大きな役割を果たした天使の名と天使をここまで運んできた船の名前から

"アラノーク国"

と付けられた。


赤子が入っていた小さいNoahからこんなメモが見つかりました!!


天使がいう。

そこには方角が記されていた。この赤子たちの名字を決める上でとても大切なものであった。


降ってきた赤子は15名。残りは全て滅間のどこかで命を失ってしまったと考えるのが妥当であった。イマリはこの方角が記された紙の強がっているが芯の弱い字体からディアトロと気づいた。


ディアトロ…裏切ったわけではなかったのね…

良かった。


イマリは涙を浮かべた。大好きな色に裏切り者がいるなんてことはずっと信じたくなかったのだ。


イマリ様!!一人だけ方角が記されていない赤子がいます!


みんなで駆け寄って紙を探したが、見つからなかった。


まあそれは置いておいて、みんなの名前をつけなきゃね。まだ戦闘系か補助系か区別はつかないけど。


イマリ王がいう。


まずは名字のないこの子から。名字は私のをあげようかしら。じゃあ名前は……トライ


トライ・パーダス!!



ここまで17話進んでおいて、ここでいうのはおかしいが、この話はトライが、ウエクウカンを侵略した悪魔からみんなの平和を夢見てウエクウカンを取り戻すまで話である。


伝承編                終

ここで一区切りです!!!

お疲れ様でした。

主人公はだれなんだ。

そう思われていた方も多いと思いますが、

さっき初登場のトライくんです笑

まあここまでの主人公は八人の色って思って貰えば結構です。

次からはシタクウカン編です。お楽しみに!

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