表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Hrwad  作者: シフェアル
プロローグ
3/25

No.3

二〇一九年 六月十五日 香川


ここは街に建つ三階部分で真っ黒な豪邸

リビングには三人の人がいた

「エスタはよく飽きないな」

サカツキは呟いた

エスタは女の子に首輪を付け、四つん這いにさせていた

これはそういうプレイなのか? 最初はそう思ったサカツキだが、既にこの光景も慣れていた

「ご、ご主人様……」

「どうしました?」

「あの、首輪を外してほしいです」

エスタは口角を上げ大きく目を開く

「無理です。あなたは私のペットなので」

「エスタは頭のネジが外れてるからね」

そう言ったのはルシファーだ

ルシファーは女のような見た目だが、別に女ではないという特徴を持つ

「その言葉をサカツキに渡します」

「いらん」

この空間はなぜか重く固い

誰一人として表情すら変えない

「さて、ユイさん 就寝の時間ですよ」

「はい……」

ユイとはエスタがペットと呼んでいる女の子の名前だ

エスタ含むサカツキ、ルシファーなどは全員一五歳であり、ユイは一七歳だ

ここ部屋には二人用ベッドがいくつもあり、その数だけ住人も居る

エスタはユイと同じベッドで寝ることに

それから数分 エスタはぐっすり寝ており、ユイは起きている

ユイはエスタに抱き枕同様抱かれており、身動きはできない

「んで、ドアホ」

ルシファーはそう言いサカツキの方を向く

「あれ? 呼び方は未だそれか」

「僕はサカツキ、お前が嫌いだ」

「さいか、んで、ワヨに何用や?」

ルシファーは机上にあるオムライスをホークで一口食べる

そしてしばらく噛み、飲み込む

「え、オムライスをそんなに噛んでるやつ初めてみたわ」

「黙れ。あの方も言ってたろ? 食べ物はちゃんと噛めと」

「あいつの言うこと聞いてたら、こっちが可笑しくなるで?」

サカツキはそう言い笑う

「って話がズレた。エングランのやつは一日中顔も見せず、何をやってるんだ?」

「ワヨが何故(なにゆえ)知っとる思ったか知らんが、あいつはどうせ学校だろ?」

ルシファーは少し驚いた

そしてオムライスをまた一口

噛み、そして飲み込んだ

「学校? あいつは何を得に行ってるんだ?」

「なんか青春? ってやつらしい。ドアホらしいわ」

「青春? ったく、つまり女目当てか」

「おそらくな」

部屋の扉が開いた

「ういっ、帰宅っと」

と言い入ってきたのはエングランだ

「回答の確認だ。おいエングラン、また学校か?」

ルシファーはそう聞き、オムライスを一口食べる

「その通り、学校だぜ。まあよ、友達ってのも悪くないぜ?」

ルシファーはエングランをホークで指す

「あのな、学校ってのは無知の行く所であってだな」

「まあいいさ、行動にバインドはない。ワヨも今晩は寝るわ」

サカツキはそう言い寝た

「ったく」

ため息をつくエングラン

「ルシファー、お前な、なんで香川でオムライス食ってんだよ」

「無論、いい味をしているからだ。一流シェフから教えてもらったレシピは、実にいい味」

「オムライス好きもいいがな、ほら、うどんとか……あるだろ?」

ルシファーは最後一口を口に入れ、完食した

「とか言って、お前三食うどんじゃん。アホだろ」

「んなこと言われてもな……美味いで?」

エングランのポケットから何か落ちた

「なんだ? それ」

ルシファーは口を拭きながら聞いた

「あー、ポストに入ってたパーティーへの招待状。一枚で三人までらしいが、全員来いと言わんばかりに二枚入ってたぜ?」

「また怪しい」

ルシファーは招待状を拾い上げる


─ルシファー─

約一ヶ月後に無人島でパーティーか

んで、二枚あるから六人まで参加可能と

港の場所は……香川県……ここじゃん


「んで、エングランは行くのか?」

「検討中だ。まあお前ら三人が行くというなら、あまり枠にマカロンでも誘って行くが?」

「じゃあ面白そうだし、僕は行くで。サカツキとエスタにも聞いていてね」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ