地へ
そして進み続け
ルシファーたちの前に上層部三人が現れた
「ヒサナキツルギ、これは裏切りですよ」
「サカツキ曰く、お前らが裏切りだとよ」
真ん中の上層部は手を前に突き出す
「エレキビーム!!」
上層部は勢いよくビームを放つ
ルシファーは体内破裂を試みたが、効かなかった
─ルシファー─
全員サイボーグか
ルシファーは風の盾でビームを受け止める
ルシファーは先程同様に天井を壊そうとした
しかし壊せない
「ここの上は既にシールドを張らせて頂きましたよ」
左側の上層部がそう言った
「なるほど、天井にシールドを……」
「エングラン様の懸念通り、一筋縄で行く相手ではありませんね」
マカロンはそう言い消えた
そして左側の上層部の元へ瞬間移動し、蹴る
しかし蹴りは全く効かない
上層部はマカロンの足を掴む
マカロンは瞬間移動でルシファーの元へ戻る
ヴァルキリーは言った
「作戦よ。私がバリアのやつを倒すわ。能力の人とそのお連れさんは他二人をお願い」
ルシファーは聞いた
「バリアを倒せると……まあ任せたよ」
─ルシファー─
僕は地上から風さえ持ってこれればいい
つまり、勝利条件はヴァルキリーがバリアに勝つこと
それさえ成功すれば、僕が全員倒せる
なら僕は二人の足止めとヴァルキリーの援護
いいや、援護は必要な時だけでいいか
「ヴァルキリーブレイド」
ヴァルキリーは左側の上層部に向けて大剣を振り下ろす
上層部は拳で殴ろうとした
ルシファーはその手を風で止める
ヴァルキリーの大剣は上層部の頭を少し切る
─ヴァルキリー─
このまま押し込めば行けるはずよ!
ヴァルキリーは力強く上層部の頭に押し込む
「エレキビーム!」
真ん中の上層部はヴァルキリーに向けてビームを放つ
ルシファーはビームを風で受け止める
「身体強化!」
右側の上層部がそう言うと、自身の体が一回り大きくなる
その巨大でヴァルキリーに殴りかかる
「マカロン」
マカロンは瞬間移動で上層部の前に
足でその拳を受け止める
「おおおおおおおっ!!」
ヴァルキリーは声を上げ剣を押し込む
「っ……舐めるな!」
バリア能力の上層部はヴァルキリーを殴ろうとした
「天才を舐めるな!」
ドールは自らを盾にヴァルキリーを庇う
「ぐはっ……」
ドールは口から血を出し壁に吹っ飛びぶつかる
「想い受け取った!」
ヴァルキリーは上層部を二つに切り裂いた
「ぐっ……まさかこの私が」
「こっちは倒したわ!」
その瞬間ルシファーは天井を壊す
そして二人の上層部を強い風で刺し殺した
「ヴァルキリーにドール。よくやってくれたね」
「上から言いやがってさ」
ドールは倒れそうな状態で立ち上がる
「当然よ。私が着いているもの」
ルシファーは聞く
「んで、天才さんとやら、君はもう離脱かな?」
「まさか。今からが本番だろ?」
ルシファーは前へと進む
ヴァルキリーとドール
そしてマカロンの四人は先へ進む
一方サカツキとエングランは
「さて、巨大兵器のお出ましか」
エングランは眺める
「さて、全部ゴミ箱行きだ」
サカツキはダストボックスを使う
巨大兵器は全て消えた
「んでサカツキ、ルシファーの方に行くか?」
「エングランは向かえ。私は本部をエスタと守護する。なんせあそこには最強の能力者がいるしな」
エングランはマカロンに電話を掛けた
かなり待ったが、繋がらない
「そういえばルシファーが地下に行くとか言ってたな。俺は船で向かうから、サカツキは戻っとくといい」
「了解。ちなみに船だと数日掛かるぞ?」
「向かわないより向かうがいいだろ」
「ならこれ使うか?」
サカツキは海上に巨大兵器を一つ出した
「乗ってけってことか」
サカツキは歩いて本部へと向かう
エングランは巨大兵器ラスデスに乗り、アメリカへと向かう
そしてルシファーたちは止まることなく進む
「ちなみにヴァルキリーは何故ここへ来たんだ?」
ドールは聞いた
「何故って……私は勇者よ?」
「そうか。それはいい」
エングランが進んでいると、前に上層部が現れた
「そこのラスデス、止まって下さい。戻っていいと許可は出してませんよ?」
エングランはラスデスから降りる
出口は頭にあり、エングランはラスデスの頭に乗っている
「よお、上層部」
「エングランですか。状況は把握しました」
上層部は消えた
そしてエングランの後ろに現れる
エングランを思い切り蹴ろうとした
エングランは受け止める
上層部の足は消えた
「っ……これは」
上層部は驚く
「この能力はデストロイって言ってな。触れたものを破壊できる」
エングランは上層部の方向にパンチを打つ
上層部は粉々になり消えた
「こうやって破壊を飛ばすこともできたりする。にしてもクローズはやはりアメリカにあったか」
ルシファー達は鍵の掛かった扉を見つけた
ちなみにルシファーは天井を壊しながら進んできた為、上から一般人が悲鳴を上げながら沢山落ちてきている
「ちょ、あなたやり過ぎよ」
ヴァルキリーはそう止めようとした
「でも風は通ってるだろ? だから」
ルシファーは風で扉を壊す
「こうやって先に進める。メリットとデメリットを天秤に掛けることは大切だよ」
「っ……まあ、でも……」
ルシファーは先へと進む
進んで少し ルシファーは立ち止まる
「どうしたの?」
ヴァルキリーは聞いた
「死にたくない人は僕に捕まって」
マカロンはルシファーに背を向け、くっつく
「何言ってるのよ?」
ヴァルキリーは聞いた
ヴァルキリーの肩に穴が開いた
「うっ……」
次に太ももに穴が開く
ドールは腰や足首に穴が開く
「っ……言われた通りルシファーの方へ行くぞ」
ドールは力を振り絞りルシファーにしがみつく
ヴァルキリーも同様にしがみついた
謎の攻撃の正体はルシファーの風だ
風が止むと、前で上層部が一人死んでいた
「透明人間と言ったところかな?」
「ちょっと、私に言うことあるでしょ!」
ルシファーはヴァルキリーの方を向く
「言うこと? 思いつかないな」
ヴァルキリーは怒りを抑えようと歯を食いしばる
ヴァルキリーはルシファーにビンタをした
「どうして周りのことを考えずに攻撃を打つの? 私だって……ドールさん? もボロボロよ」
ルシファーはビンタされた箇所を自分の手で触る
─ルシファー─
僕は全身超人間だ
全く痛くはない……なのに痛く感じるのは何故だろう?
「僕は死にたくないなら捕まれと言ったはずだよ? 言われたことを直ぐに出来なかったのは君だよね?」
「それは……」
ヴァルキリーは涙を堪えていた
─ドール─
待て、ここで俺が冷静にならなきゃ、誰がこの空気を壊せる
「はっはっはっは! さて、せっかく皆で敵を倒そうと協力してるんだ。まあ仲良くやろうぜ?」
ルシファーはドールの方を向く
「僕は仲間になると 協力するとは言ってないよ? 着いてくることは勝手。それだけの関係だ」
ルシファーとマカロンは先に進もうとした
「待て! ここまで一緒に戦ってそれはないだろ? ヴァルキリーがバリアを倒してなきゃお前は勝ててなかった。違うか?」
ルシファーは首を傾げる
「君たちこそ、僕がいなきゃここまで来れなかった。違うかな?」
ドールは笑った
「お互いがいなきゃここまでは来れなかった。そうだろ?」
ルシファーは目を細めた
「ならさ、それは助け合い。つまり、俺たちは仲間だと思うんだが?」
ルシファーの携帯が鳴る
ルシファーは電話に出た
「エングランだ」
「どうした?」
「そっちに向かってるとマカロンに」
「聞こえたか? マカロン」
ルシファーはマカロンを横目に見た
しかしマカロンは既にいなかった
ルシファーは電話を切る
「よ、ルシファー」
後ろからはエングランとマカロンが現れた
「しかしマカロンちゃん? の能力便利だね」
ヴァルキリーは驚いた
しかしマカロンは何も返さない
「エングラン、別にお前の手を借りる必要はない」
「早く終わらせれたほうがいいだろ?」
「ったく」
ルシファーはそう言い進む
「エングラン様!」
マカロンは嬉しそうだ
ルシファーたちとの行動では見せなかった笑顔を見せた
「おお、マカロン。ルシファーの援護ありがとな」
「いえ、エングラン様の命令ならなんでも」
「対等に接してくれていいんだがな……」
─ルシファー─
僕は援護された覚えがないのだが?
「ちょっと……待って」
ヴァルキリーは止めた
エングランは振り向く
「なあルシファー、こいつらは俺らと同じ目的なのか?」
「らしいよ。足手まといにしかならないけどね」
エングランは溜息をつく
「まあ一緒に戦いたいやつは戦っていいが、俺より前には出ないでくれな?」
エングランはそう言いルシファー、マカロンと歩き出す
ヴァルキリーは怪我した体で歩き出す
しかし立てるわけもなく、直ぐに倒れる
ヴァルキリーは地を這いつくばってでも着いていこうと、手で少しずつ移動する
エングランは振り向いた
「ったく」
エングランは少し戻り、ヴァルキリーとドールを両手で抱える
そして歩き出す
しばらく歩き、広い部屋に出た
そこには棚や机の上などまでにも、ぎっしりと敵が詰め込まれていた
エングランは二人を置いた
「デストロイ!」
エングランは前に思い切りパンチをする
「おいおい、どこ殴って」
と敵が言っていたが、何も殴っていなかった
破壊を飛ばし、床や壁ごと敵を全て消した
ヴァルキリーは目を見開いた
「ルシファーもだけど、エングランもすごく強い……」
「あれは……人の成せる技じゃないな」
ドールはそう言い上を見上げる
そこには壊れた天井、その向こうに空が広がっていた
「ったく、天才としてもっと活躍しないとな」
エングランは再び二人を抱え、進む
ヴァルキリーは言った
「あの……暑がまじいかもしれないけれど、この運ばれ方は恥ずかしい。地上の人にも見られてるし……」
「そうか……」
エングランはマカロンに渡した
「任されてくれるか?」
「はい、喜んで」
マカロンはヴァルキリーを横抱きで運ぶ
「マカロンちゃんありがとね」
「礼は不要。エングラン様の命令なので」
「そ、そう」
─ヴァルキリー─
こっちもこっちで恥ずかしいんだけどね
なんかお姫様みたいで
そしてヒサナキツルギ本部に戻るサカツキ
本部は破壊されており、エスタが倒れていた
「おーい、エスタ?」
サカツキは話しかける
「っ……サカツキ……」
「んで、何があった?」
「クローズです。完全にやられました」
「数は?」
「三人」エスタはそう返した
エスタは体を起こし、壁にもたれ座る
サカツキはハヅキとヒナを出す
いざと言う時不意を打てるよう、二人を忍ばせていた
「分かった。ハヅキ、ヒナ、エスタと本部を任せるぞ」
「僕にお任せください」
自信有りげなハヅキ
「私もエスタお姉ちゃん守るよ!」
ヒナもそう言う
サカツキは去り際に言った
「エスタ、一応キノコも呼んでおけ」
「分かりました」
サカツキは街に出た
サカツキは全ての建物や植物などを消しながら進む
通った場所は全て更地へと変わっていく
「おいおい、全部消えてくぞ」
「サ、サカツキ!? 何があったんだ?」
驚く人々
サカツキはエングランに電話をした
「どうした?」
エングランは聞く
「エスタと本部がやられた。おそらくそっちに敵はもういない。上層部を探し出せ」
「分かった」
と言いエングランは電話を切る
「聞いての通りだ」
ルシファーは風に乗り外に出る
「探そうか? クローズ」
ルシファーは風で街を破壊し始める
建物を次々と遠くへ飛ばす
エングランも一飛で地上へ
「さて、行くか。デストロイ!!」
エングランは思い切りパンチをした
その方向の建物は人ごと全て消えた
「何が起こってるの!?」
ヴァルキリーは地下でドールと二人、外を見ることもできずに立ち尽くす
マカロンも地上へと瞬間移動した
それを何度も繰り返し、三人は日米を破壊し始める
騒ぎは広がる一方
ヒサナキツルギ本部では
エスタは言った
「ハヅキさん、ヒナさん、一階には隠し部屋があります。そこへ向かってくれませんか? エスタが倒れたと伝えて下さい」
「伝える?」
ヒナは不思議そうに聞いた
「とりあえず行ってみる」
ハヅキはそう言い向かった
ヒナも後を追うように走る
サカツキは人までも消し始めた
「おい上層部くん? 舐めてくれたね」
サカツキが人を消し続けていると、更地に少女が一人立っていた
サカツキは能力を使うが、消せない
「ちっ、厄介なやつがいる」
サカツキが辺を見渡すと、少女の他に男が二人
三人は人形の緑い生物へと変わった
─サカツキ─
前々から情報はあったが、まさか実在したとは
緑の生物は全員でサカツキに襲いかかる
スピードは早く、普通は目で追えない
サカツキは三人の技を避け、足と手で防ぎを繰り返す
─サカツキ─
思ってたより早い
にしても、能力が効かない理由はなんだ?
そこが分からないと何も解決しないわな
サカツキはダストボックスから氷の矢を出す
謎の生物の頭に刺さったが絖絖しており、効いていないように見える
サカツキは大きな鉄の箱を出し、敵を一人閉じ込める
ドンッと音がした
敵は鉄の箱を破り出てきた
─サカツキ─
能力と物理は効かない
スピードは早くて攻撃も強い
弱点がないと勝ち目がないな
サカツキは笑った
「さて、ここからが本番だ」
サカツキはダストボックスから一塊に潰した街を出す
そして緑の生物の上から落とす
逃げられないよう何重もの鉄で囲んだ
街は落ちた
緑の生物達は何事もなかったかのように、鉄の下の隙間から液体となって出てくる
サカツキの姿は無かった




