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Hrwad  作者: シフェアル
2章
13/25

逃へ

「殺すって……悪いと思ってるからさ」

「そうですね……では、エスタお姉ちゃん大好きと言ったら許します」

「そんなこと言えるわけ」

「拒否権は与えてませんよ?」

イチドクはエスタを少し睨む

「エスタお姉ちゃん……大……好き」


─エスタ─

幸せです


そして外へと出たエスタとイチドク

イチドクは元着ていた服を着ている

ヒサナキツルギの城は氷で固まっていた

そしてシラユキとルシファーが戦っている

「ダムエアー」

ルシファーの能力だ

空気で無数の槍を作り、全方向から放つ

空気である為、この能力を目視することは不可能だ

シラユキは全ての槍を氷で防ぐ

「ルシファーくんも成長したね。でもその能力は私と相性が悪い」

「なるほど。耳が良いってのも厄介だね」

ルシファーは更に槍の数を増やし、放つ

シラユキは全てを軽く受け止める

シラユキは風の音が聞こえる故に、防ぐことが可能だ

「さて、次のは理論上回避不可能な技だ」

ルシファーはシラユキの体から全ての空気を抜き取った


─ルシファー─

人間は体内から空気が無くなると、数秒で死ぬ

サカツキ程ではないが、初見殺しだ


シラユキは表情の一つと変えずに、無数の氷の刃を続けて放つ

ルシファーは全てを風で受け止める


─シラユキ─

厄介な能力だ

距離を取る……いいや、範囲は広そうだ


シラユキは体内の細かい部位まで全てを氷で固め、体内の崩壊を送らせている

「アイスウォール」

巨大な氷の壁を作り、ルシファーの方へと倒す

ルシファーは風で受け止めている

「いずれにしても死ぬのは君の方だよ。シラユキ」

シラユキは声を出すことすらもできなかった

「今だ!」と声がした

シラユキの後ろからライスが出てきた

そして、エアガンのアサルトライフルを撃つ

しかし空中で消えてしまった

「僕は空気を使えるんだ。空気の弾で勝算はないよ」

「ならこれならどうや!」

次はハクリエが爪楊枝を数本投げた

しかし爪楊枝は途中で地に落ちた

「分かるだろ? 何を投げても逆風には勝てない」

そしてルシファーの横からはシフェアルが来ていた


─ルシファー─

短剣二本持ち……

まあ唯一勝算があるならこれか?

いいや、僕には勝てない


ルシファーは風を足元に、シフェアルを転ばせようとした

しかしシフェアルは飛んで躱し、ルシファーに近づく


─ルシファー─

無能力者でこれか?

かなり骨のある相手だ


ルシファーは無数の風の槍をシフェアルへ投げた

シフェアルは全てを躱した

「ふふふふ」ルシファーはそう静かに笑う

「面白い。もう少し楽しみたい……んだが、申し訳ないな」

シフェアルは体内から破裂した

「ぐがっ……」


─シラユキ─

つまり目とか皮膚から空気を無理矢理出して、内側から破裂させる……

とんでもない能力だ……やばい、意識が───


シラユキとシフェアルは倒れた

そしてルシファーは言った

「二人の強さは本物だ。しかし、相手が悪かった」

ライスは心底激怒した

「っ……なんの冗談だ? この二人がこうもあっさり……」

ライスは銃を捨てた

そしてルシファーの方へと本気で走った


─ライス─

あいつだけは許せない


「ライスちゃん!」

止めようとするハクリエ

ハクリエは勝てないと判断し怒りを堪えたのだろう

「ルシファー!!!」

ライスはルシファーに飛び蹴りをしようとした

しかし空気で守られ触れることすらできなかった

ライスは少し涙を溢した

イチドクは動くことすらできなかった

エスタの能力により、声すらも出せなかった

ライスは絶望からか、ルシファーの前で崩れるように膝を付く


─イチドク─

何もできなかった……

みんなが戦ってる中で……


イチドクもまた絶望していた

ハクリエは全身の力が抜け、後ろへ尻もちを着く

「じゃあ次は誰を消すか」

ルシファーはそう辺りを見渡す

「ルシファー そこまでだ」

そう言い城から出てきたのはエングランだ

「エングラン……なぜ止める?」

「相手の主力は殺した。そこで終わりだ」

ルシファーは城へと戻っていく

そしてエングランとすれ違う瞬間

「エングラン……君は甘すぎるよ。いつか後悔する」

「その時はその時だ。お前はいつからそんなに余裕のない人間になった?」

「っ……黙れ」

ルシファーは城へと再び歩き出す

そして城へと入っていった

すれ違いに記憶を失ったトルテが城から出てきた

「えっと……」

「トルテ……」ライスは小さく名前を言う

「は、はい……トルテです」

「起きたか……」

トルテは首を傾げた

「は、はい……」

シフェアルとシラユキの死体がトルテの視界に入った

「えっ……シラユキ……さんですよね……? それにもう一人……人が……」

「トルテ? 人って……シフェアルだ」

「シフェアル? なんですか……この人の名前ですか?」


─ライス─

記憶がない?

っ……もしかしてヒサナキツルギの能力か?!

くそ、どこまでも舐めやがって


「トルテの記憶を返してもらおうか」

エングランは答えた

「うちに記憶を操作できるやつはいない。もし記憶を奪われたと言うなら、クローズあたりじゃないか?」

ライスは歯を食いしばり、地を両手で殴った

「くそっ!!」

その日はトルテ、ハクリエ、イチドク、ライスでホテルへと泊まった

シラユキの死を知る者は少ない


翌日

ライスは眠れず、ずっと起きていた

部屋に四つのベッド

一人一つ使っている

「みんな……おはよう」

ハクリエは暗い顔をして起床

「おはよう」

「……ライスちゃんだけか……起きとるの」

「ハクリエ。唐突で悪いが、一晩中考えたんだ」

ハクリエは息を吐く

自分だけは冷静にと諭し

「なんや?」

「私はここから別行動をしようと思う」

「考え……あるんやろ?」

「えっ……?」

ハクリエは笑って答えた

「考えあるんやったら、うちに止める権利はない」

「そうか……。助かる。色々と……ありがとな」

ライスはそう言い部屋を出た

ハクリエは堪えていた涙が沢山出てきた


─ハクリエ─

シフェアルちゃん……


そしてしばらく

イチドクが目を覚ます

「よく寝た。ハクリエ おはよ。ライスは?」

「ライスちゃんは別行動する言うて出てったよ」

「そか」

ハクリエは聞いた

「あの後イチドクちゃんと別れたやん。何があったか聞かせてくれんかな? 超人間 能力者になれたのか……とか」

「あの後……そうだな」

イチドクは話し始める

「あの後、私は電車に乗って東京へ向かった。だが、気づいたら真っ暗な空間で動けず、次に動けるようになったのはヒサナキツルギの城」

ハクリエは顎に人差し指を置き

「話が見えんなあ……」

「だろ? 真っ暗な空間……あれこそサカツキの能力じゃないのか? 私はそう思った」

「サカツキの……具体的にどういう能力とかは説明できる?」

「ああ。おそらく、対象の物、生物を別空間に送ることができる。そして、好きな場所で好きなものを空間から取り出せて、好きな時に入れれる」

ハクリエは納得したような顔だった

「それなら急に消えた電車の説明がつく。絶対にそれしかありえへんわ! イチドクちゃんやっぱ天才やわ」

「ルシファーは空気を操る能力 エスタは近くの生物を動けなくする能力……エングランだけが謎多き男」

「あの人なら聞けば教えてくれそうやけどなあ……なんか個性あるメンツの中で、唯一普通というか……エングランってそんな人やん」

「忘れるな。立ち位置は敵同士。なぜ自ら負けるリスクを増さないかん? 相手にメリットが無さすぎる」

「それもそうやなあ……」とハクリエは再び考える

「せや、ほなら、お色気作戦ってのは?」

「ハクリエってそういうのやったことあったか?」

イチドクは熱いコーヒーをマグカップ注ぐ

そして飲み始める

「いや、イチドクちゃんのバニースーツならイチコロやろ!」

イチドクはコーヒーを吹く

「冗談じゃねえ……。てかエスタが釣れるわ」

「それもそうやなあ……」

イチドクは聞いた

「普通に仲間に成りすますのが良くね?」

「変装技術なんてうちらにないで……?」

「私ならルシファーに変装できる。髪色も同じだし、長いし、たぶん背丈も変わらんだろ」

「よし、決まりや!」

そしてエングランの能力を聞き出す計画

計画名 日高(にっこう)が始動した

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