20 ミコとシーマ ④
この話は、シーマくんがメインのストーリーとなります。
~第一章の簡単なあらすじ~
異世界に転生してしまったセリカ。この世界での幼馴染だった黒髪の猫耳少女ミコと一緒に冒険者になる。
次の日、村に逃げて来た銀髪の少女、ティナちゃんを保護して、街で一緒に暮らすことに。
家を借りて、毎日ギルドの依頼をこなし、ティナちゃんを学校に行かせるための学費を貯める日々。
そんなある日、お金ががっぽり稼げそうな噂を聞き、アシメ、レイラ、シーマ、ギザル、ミコで6人パーティーを結成し、フリャという街でゴブリン退治をすることに。
レベル10のセリカがレベル50のボスゴブリンのラストアタックを取り、フリャの英雄としてその名を街に広めた。
その後、巨額の報酬金を受け取り、ティナちゃんを学校に行かせることに。
だが、セリカは短い期間でいろんなことがあったため、体調をくずす。
その間、シーマとミコに依頼を任せるが、盗賊に襲われてしまった!
セリカは風邪をひいたその体で二人を助け、ケガをした二人を病院に運んだあと、家に帰り、倒れてしまう。
その後、病院で目を覚ましたシーマとミコのお話から、スタートです!
目が覚めると、俺は病院のベッドに居た。すっかり夕方だ。
出されたペースト状の病院食をチビチビ食べながら、手紙を書く。
「シーマ」
待合室から持ってきた椅子を俺のベッドの隣に置いて座り、様子を伺うミコ。
……。
俺はミコを助けられなかった罪悪感で、顔を見るどころか、話しかけることすらできなかった。ミコも、気づいているのだろうか。無言で俺の方を見ている。
……。
「シーマ、ありがとう」
「っ!?」
ミコが俺の頭を撫でる。俺は泣きそうになって、ミコが居ない窓側に顔を向ける。
「俺は……何も出来なかった」
「シーマが何かしようとしてくれてたのは、ちゃんと見てたよ。だから、気にしないで?」
目の前にあるベッド用の机に置かれた病院食と手紙を避けて伏せた。
「痛いの?」
「……」
「ねえ」
「ああ、めちゃくちゃ痛いさ。でも、ミコがされたことや、辛いはずなのに助けに来てくれたセリカに比べれば、どうということはない。俺の心配より、自分の心配をしたらどうだ」
「……この手紙、セリカに送るんでしょ」
「ああ、まだ全然書いてないけどな。セリカはどうしているだろうか」
ミコは手紙を見る。まだ「よう、セリカ」としか書かれていない。手紙をそっと机に戻し、俺の方を見る。
「あたしも入れてよ。2人からの手紙ってことでさ?」
「……分かった」
顔を上げて、机の真ん中に手紙を置き、続きを書き始めた。
「セリカはね、あたしたちのこと、どこに居ても見つけられちゃうんだよ。すごいでしょ。あたしね、昔からセリカにああやって何度も助けられてきたのよ。1人だったら、今頃あの世行きだわ」
「ああ、おかげで助かった。セリカには、感謝してもしきれない」
「ちょっと出てくるね」
そう言って、ミコは病室から出ていく。
……。
書き終わった手紙を食べ終わった食器を片付けに来た職員に渡し、机の上を綺麗にして畳んで横になる。足が痛い。
俺は自動回復力上昇系のスキルを取っていたので、細い矢で刺された程度だったら2日もあれば元通りだ。……少しの辛抱なんだ。
早く、セリカとティナに会いたい。全員そろって、また一緒に……。
扉が開き、ミコがカップスープを持って椅子に座る。
「今夜は、ここにいるわ」
「寂しいのか?」
「うん」
「俺が隣でいいのか?」
「うん」
「ふっ、いつも厳しいミコさんにストレートに言われると照れるぜ。いつものお前なら、バカとか変態とか言いそうなもんだけどな」
ミコは一口、スープを飲み、真剣な表情でこちらを見る。
「……あたし、あんたのこと見直したわ。変わった性癖の変態男だと思ってたけど、本当は意味もなく差別を受けるあたしたちのことを救いたいだけのお人よし。あたしたちは、本当に恵まれてるわ」
またスープに口をつける。
「ぷふぅ、街を堂々と歩けるようになったのも、シーマのお陰だよ」
「そこまで言われるとホントに照れるぜ」
「シーマは、あたしのこと好きなんでしょ? 一番は上げられないけど、少しくらいなら、シーマとも一緒にいてあげるわよ」
ミコは俺の優しくつかみ、ほほ笑む。
「俺は本当に恵まれているよ。お前たちのお陰でな」
「ふふっ、早く治しなさい? そして、ちゃんとセリカにお礼を言お?」
「ああ、そうだな……」
待ってろ、セリカ。
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