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専属メイド シエル

更新遅れてしまいすみません。


体調を崩してしまいました。


みなさんも、体調管理は万全に



ボンヤリとした意識の中、声が聞こえた。その声は、少しずつはっきりと聞こえてきた。


「…ェネル様……エネル様〜起きてください!朝ですよ」


体を横に揺さぶられながら意識がはっきりしてきたエネル。少しずつ目を開けると、一人の少女が居た。


髪は若草色のロングで緑の綺麗な瞳の少女が体を揺さぶって起こそうとしていた。


「んっ……ん〜…」


エネルは眠い顔をしながら起き上がり、少女の方を見る。


「おはよう、シエル」

「おはようございます。エネル様」


エネルはベッドから立ち上がり、支度をする。窓の外を見る限り、いつもより遅い時間に起きたと分かる。


「寝過ごしちゃった?」


着替えながらシエルの方を向くエネル。シエルは窓の方に顔を向けており、こっちの方を向かないようにしている。


「いつもより遅いですけど、大丈夫です」

「よかった」


話しながらすぐに着替えを済ませる。着替えが終わりシエルの方に振り向くエネル。


「終わったよ。それじゃ、行こうか」

「はい!」


部屋を出て、食堂に向かいながらシエルと話す。


「今日、夢を久しぶりに見たんだ」

「どんな夢だったんですか?」


シエルの顔を見て、話を続ける。シエルは頭にハテナマークが浮かんだような顔で首を傾げる。


「シエルと出会った時の夢だよ」


そう話した瞬間、シエルは顔を真っ赤に染めた。


「あ、あの時の私は皮と骨だけだったので……恥ずかしいです……私、エネル様に抱きついたりして…失礼なことを……」


シエルは、出会った時の行動を気にしていた。初対面で何も知らなかったとはいえ、失礼だったと思っていたようだ。


「全然、気にしなくていいよ。それに……可愛くなったよ、シエル」


そう言うと、シエルはさらに顔を赤くして慌てふためく。


「エネル様!からかわないでください!」


エネルは立ち止まり、シエルの方に振り向く。


「ごめん。でも、シエルに会えたのは良い出会いだと僕は思うんだ。シエルは素直で頑張り屋で……それに、可愛いよ」


エネルの一言で、シエルは今まで以上に顔を赤くして、頭から湯気みたいなのが上がってた。

シエルは少し顔を下げて、小さくなにかを言った。


「ありがとう…ございます……もっと言って欲しい……」


エネルは聞き取れなかったので聞き返した。


「なにか言った?」


シエルは、先程よりは赤くない顔で答える。


「なんでもありません!それより、早く食堂の方に向かいましょう!」


シエルは先に歩き出し進む。エネルは、先に進むシエルを見て微笑む。


(こんな感じの生活が、前世でもあったらよかったのに…)


少し悲しいと思った。エネルは中々、前世での辛いことを忘れられなかった。


「エネル様〜!…?」


シエルの声で考えるのをやめて、シエルの方に向かう。


「はーい。今行くよ」


シエルの方に進みながらエネルは思う。


(前世と比べるのはやめよう。今を楽しもう!もう、過去のことだ)


そう思うことにして、食堂へ向かうのだった。




食堂に着くと、いつものように父と母、兄の3人が先に食事をとっていた。

エネルが来たのを見て、母シーナは呆れていた。


「エネル。たまには一緒に食べましょう。いつも遅れてくるじゃないですか…魔具の研究などもいいですが、たまには休んだりしなさい。アウデみたいに、体調を悪くするわよ?」


シーナはエネルに話しかけながら、アウデの方をチラリと見たあとエネルに語りかける。


「すいません、お母様。善処します」


エネルは謝ったあと、自分の席に座る。


「今度したら、ずっと抱きつきますわよ?」

「それは……勘弁してください」


苦笑いしながら自分の席に座り、料理を待つ。すると、兄エイナルが話しかけてきた。


「本当になりそうだね」


「やめてくださいよ。冗談に聞こえないので」


「あはは!まあ、大丈夫でしょう!これに懲りて、早く来ることだね」


エネルは深いため息をした。一度母が抱きついたらそう簡単には離れられないので、それだけは嫌だった。


「明日からは早く来ます…」


二人で話していると、シエルが料理を運んできた。机に置かれた料理はいつもよりも明らかに多かった。


「元気が出るように、いつもより多く致しました。それでは、ごゆっくり」


そう言って、後ろの方に下がったシエル。


「わかりやすいお返しだね。なにかしたの?」


エイナルが聞いてきたので、正直に答える。


「先程、来る時に話をしてて……その話題のせいかと…」

「仲良いね〜」


エイナルと話していると、シーナが話しかける。


「エネル。シエルと結婚したら?側室でもいいからしてあげなさいよぉ〜私は許すわよ?ねぇ!シエルちゃんも結婚したいんでしょう?」


シーナの話題の振りで、また顔が赤くなるシエル。シーナの冗談を真に受けて慌てて否定する。


「そそそ、そんな!私がエネル様と結婚なんて!それに、私は今でも十分です!」


シーナは、シエルの返事にニヤ顔しながら話す。


「謙虚にならなくてもいいのよ?エネルなら幸せにしてくれるから!」


シーナの話を聞いてて、ダンダンと不安になってきたエネル。シーナの話は多分冗談ではない。


「お母様。あまりシエルをからかわないでください…」


「うふふ。エネルちゃんも素直じゃないわね」


「はぁ…朝からどっと疲れが…」


ため息を着くと、隣のエイナルが話しかけてくる。


「頑張れ!エネル」


そう言って、立ち上がり食堂を出ていく。


「じゃあ、私もそろそろ」


アウデも、食堂から立ち去る。


「では、ごゆっくり〜」


そう言いながら、扉を閉めて食堂から出ていったシーナ。

食堂には、エネルとシエルの2人だけになった。


「「………」」


しばらくの沈黙の後、エネルが開幕をきる。


「2人で食べようか。量的に多いし」

「よろしいのでしょうか?」


「いいよ」

「では、失礼します」

シエルはエネルの隣に座り一緒に食事をとった。




食事をとったあと、シエルと2人で庭に来ていた。2人とも動きやすい服装で近くには長い棒に布が巻かれて置いてあった。


「この4年間、基礎体力と魔法のことについてやってきた。だから、次は武器とか決めようと思う」


そういいながら、エネルは荷物の方に向かう。


「僕の思った感じだと、シエルは短剣がいいと思う。間合いが狭いけど、小回りが効くから動きのいいシエルには最適だと思う」


エネルは巻かれた布を広げ、木の短剣を2本取り出した。


「自分の命を預ける物だから、決めるのはシエル次第だけど。どうする?」


シエルの方を向き、シエルに聞く。


「私は、短剣にしようと思います!」


「わかった。じゃあ、まずは1本での基礎と基本を教えていくね」


「はい!」


その後、エネルはネモから教わった基礎や基本をシエルに、教えていった。


驚くべきことに、シエルは教えたことをすぐに覚えていき、予定よりも早く教えることが終わってしまった。


「すごいよ!シエル!こんなに早く覚えるなんて」

「あ、ありがとうございます!」


エネルは、自然にシエルの頭に手を乗せ撫でる。


「あ、あの。エネル様?」

「あ!ごめん。ついね」


シエルの声で慌てて手を戻すエネル。ただ、シエルは少し残念そうな顔をしていた。


「いえ。もっと、して欲しかったです」


そう言われて、エネルは恥ずかしがりながらも、シエルの頭に手を乗せ撫でる。


「ありがとうございます!」


「どういたしまして」


撫でるのをやめて、今後のことを考えた。


(どうしようかな?予定よりも早く終わったから考えてなかったな〜…)


考えた結果、エネルは道具を置いた場所に向かう。


「よし!じゃあ、他の武器も基礎だけ覚えてもらおうかな?使える幅は広い方がいいからね」


エネルは、木の剣をシエルに渡して今度は剣の基礎を教えた。それからは、他の武器の基礎を教えていった。




【異世界門と2つの世界】

https://ncode.syosetu.com/n5106gx/


是非、読んでください!


また、Twitterもやっていますので、是非フォローしてください!


夜月 蒼真@小説家になろう

(@YATUKI_SOUMA)

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