神様「エロゲーかギャルゲーの世界へ強制的に行かせてやろう。どちらか選べ。」
僕は以前、神の声を聞いたことがある。
それが聞こえなくなったと思ったのも束の間だった。
「エロゲーかギャルゲーの世界へ強制的に行かせてやろう。どちらか選べ。」
また空から降り注ぐように声が聞こえたんだ。
僕は悩む。
何故なら僕はDTだ。
エロゲーで無理矢理好きじゃない子から犯されるくらいなら、
ギャルゲーに…、って。
ギャルゲーの世界はコミュ障陰キャには辛い程、
ドロドロしているもんな。
メンタルやられてヤンデレEDになるのは目に見えている。
それなら、腹を括ってエロゲーに…。
エロゲーだってルートはある。
エロシーンを排除していけばいいんだ。
正直、好きではない女の子から犯されるのは嫌だが
女の子の造形は見てみたい。
絵師のクオリティーはどんなものだろう。
僕は、フィギュアを見るような感覚へと陥っていた。
「そろそろ決まったかのう?」
「どちらも嫌です。
僕の得になることがひとつもありません。
あなた、この間の小悪魔ですか?」
「バレた?
私は、神様の面を被った小悪魔よ!
今回は、強制的にゲームの世界へ行かせて、あなたの魂を頂いちゃうんだから!」
「これって、僕が一生どちらも選ばなければいいだけですよね?」
「なっ!
キーーー!!!
悔しいわ!!」
小悪魔は何処かへ行ってしまったようだ。
僕はそれから神の声が聞こえなくなった。
が!
また来るのだろうか?
僕は疲労感に襲われていた。