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エア・クラフト・スチール  作者: 山鳥のハラミ
オレンジと鉄と空薬莢
4/22

ep03 『Varpurgis Ritter〈ヴァルプルギスの騎士〉』

書き溜めたものってすぐに更新できるのですが、速筆じゃないため徐々に遅くなってしまうのが欠点です。

ネタが思いつくのに、書いている時に言葉選びが大変です。

 フロル・カティッサは驚愕としていた。

 それはさっきとは違う気、そう殺気だ。目つきも最初に見ていたものよりも違くてただ主のまま敵を殺戮していく狂戦士であった。

 だけど自身の心のどこかにそれは『嘘』と思っていたい自分がいた。それは本当は嘘で、先ほどと同じような力であるのだろうと思っていた。けれど、それを否定するのが『本能』。自身の根元からついている獣同様の『本能』が自身の『理性』を否定する。

 そう、これは『本当』なんだと。

 主の命を受けた騎士のように命を果たすという意気込み、自分より一回り大きい狼がこちらを向いて獲物の様子を探るかのように鋭い殺気を放ちながら見て近づく。それは恐怖でしかなかった。息をひそめて殺人鬼から逃げるゲームのキャラクターのように、それを見ているプレイヤーのように心臓の鼓動が早くなる。

 流された血液は徐々に自身の体温を上げていく、体のあらゆるところから体温とも似ても似つかない汗が滝のようにあふれ出す。

(動けば死ぬ。動かなければ死ぬ)

 脳の命令がそれだけで埋まる。

 けれど自分の体のどこかに『本能』や『理性』が関係なく楽しんでいる自分がいる。

 今までの経験が語っている。張り詰めた戦場。怒りに近い戦いの目。一歩でも動けば体と首が離れるという恐怖。それに今までの経験さえも上回るギャンブル。喉を鳴らし、体中に鳥肌が立ち始める。自分はこれが一番楽しいと感じていた。

(動いたら殺される。動いたら殺される。動いたら殺す。動いたら殺す。動いたら…)

 思考回路も、体中に張り巡らされて神経も、乾いたのどを潤すような砂漠であり、無尽蔵の血と硝煙が舞い続ける戦場であった。

(いつ、来る?)

 神経を研ぎ澄まし、敵を見る。

 先ほどと変わらない。まったく、あの状態で一体、何が分かったのだろう。時間もこの場所にはいらない。必要なのは空間、モノクロな色彩、そして殺気。死ぬか死なないかの最高のスリルを持った ギャンブル。チップは命。始まりのコールは今なりだした。

 サク、

 ワルプルギスの進んだ足が鳴り出すのと同時にシュヴェーアト=シュヴェーアトを加速させ、手に持っていた剣を振るう。

 それと同時に両手に持っていた剣が宙に舞う。

「は?」

 呆気ない声が出る。数m先のワルプルギスが今、ここに自分の目の前にいる。自分がただ突進してそれを見破られたわけじゃない。シュヴェーアト=シュヴェーアトが最高出力で加速させても大体3~5秒はかかる。それはよく使ってきた自分だからよくわかる。そのことからこれは自分の機体が早かったのではなく相手の機体が尋常ではないほどの 早かったということになる。

 ゥゥゥゥ、ビュン!

「!」

 懐に入られている現状、攻撃されることはわかっていたが、その攻撃は最早暗殺術に近い物であった。

(剣が出せない!)

 次から次へと剣劇はすべてぎりぎりの距離で避けるが機体の装甲に小さな切り傷が次々と出てくる。

「っ、これなら!」

 シュヴェーアト=シュヴェーアトのキャノンを作動させるとワルプルギスに向けて放つ。

 放たれた砲撃はワルプルギスとシュヴェーアト=シュヴェーアトを巻き込みながら辺り一面を煙で包む。すると徐々に視界が晴れていき二人の光景が見えてくる。

「……なんでいない」

 だが目に映った光景は自身のあらゆる考えを停止させる。

 目の前にいたはずだったワルプルギスの姿が見えなくなっていたのだ。

「!!」

 すると背後から、ガキンッ、という音が聞こえる。

 振り返るとそこには何もなく大きな切り傷が描かれていただけだった。

「!! まさか……」

 それを見たフロルは首の後ろがぞわっ、となる凶悪な悪寒を感じた。

 だけどそう思った瞬間、遅かった。

 体のあらゆるところから鋭く強い痛みを感じ、体のバランスを崩す。

 前、後ろ、横からあらゆるところ痛みと衝撃を感じバランスを崩しても崩した先からまた衝撃を感じ再びバランスを崩す。

 その時、やっと自分は知る。これは戦場などではなく一方的の蹂躙であった。

 機体のあらゆるところから限界警告(アラーム))が鳴り響く。

「あぁ、うるさい!」

 次々と出てくる限界警告を荒く消すと態勢を整えようとするとガッ、と鈍い音と一緒に脇腹に鋭い痛みを感じ後ろに倒れていく。普通であれば一瞬の出来事で何を見たのかわからないと思うが、自分は倒れていく間、きちんと今起こった状況が連続にシャッターをきったカメラのように一秒ずつ鮮明にその風景が見えた。

 そこにいたのはワルプルギス、優華であった。目にはこの蹂躙が始まる前のあの殺気を含んでいた目をしていて、ゆっくりこちらに近づく。

 すると途中で止まり背中から一本の槍を取り出す。その槍は、変形して巨大な斧槍(ハルバード)へと変形する。

「あ、」

 自分はその姿を見ると口からぽつりと言葉が出てくる。

「はははははははは!」

 それは大きな笑い声に変わるとワルプルギスの持っていたハルバードは振り下ろされた。

 あぁ、まったく面白い。君等は本当に面白い‥‥。

 ザシュ、

 そこで自分の意識は途切れた。

なぜ、戦闘パートで分けたか。

それは、理由はなく、ただ分けたかったからです( ー`дー´)キリッ

…………何だかすみません。読みにくいなとか思わないでください。

自分ではなんだか短けぇな。とか思っているんです。

もうちょっと言葉選びがよくなるといいな。

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