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浅葱色の春  作者: 冬馬 凪
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伝承Ⅴ

話が更新していくたびにこちらも更新していきます。




〜主人公〜

如月(きさらぎ) 蒼人(あおと)

私立弥生学園二年生→私立星ヶ丘大学二年生

本作の主人公。

夜明、緋菜とは中学校時代からの幼馴染。

小5の春休みの記憶を失くしている。夜明、白音とはクラスメート。

実は恥ずかしがり屋な一面もあったりする。



〜ヒロイン〜

浅葱(あさぎ) 白音(しらね)

私立弥生学園二年生

本作のメインヒロイン

蒼人と夜明のクラスメート。さぼり常習犯で成績上位者。

学校では何も喋らない、笑わないことから無言無感情の冷徹姫などと呼ばれている。だが面倒見は良い。実は感情を失ったわけではない・・・・?



各務原(かがみはら) 緋菜(ひな)

私立弥生学園二年生→私立東山大学二年生

蒼人、夜明とは中学校時代からの幼馴染。

二人とは違う大学へ進学した。喫茶店アリスでバイト中。

男女問わず人気で特に女子の後輩からは絶大な人気を得ている。カジュアルファンションが好き。高校一年生のとき京華とクラスメートだった。


〜主要人物〜


さゆり

私立星ヶ丘大学一年生

蒼人、夜明の後輩。

明るく、可愛いいがなぜか友達がいない。

蒼人にいつも奢らせている。

蒼人たちの過去に関係しているらしいが・・・?


奏多(かなた) 夜明(よあけ)

私立弥生学園二年生→私立星ヶ丘大学二年生

蒼人と緋菜とは中学校からの幼馴染。

蒼人などいろんな人から頼られるみんなの良き理解者。


柳瀬(やなせ) (はるか)

喫茶店アリスの店主

昔は魔女と呼ばれていた。

蒼人たちの過去を知る数少ない人物。伝承について何か知っている。

不可解なことについて正体がわかったらしい。


名取なとり 京華きょうか

私立弥生学園二年生

蒼人と白音と夜明のクラスメートで委員長。仕切るのが上手い。

神社の一人娘でもある。


名取なとり 真澄ますみ

京華の母親。遥とは知り合いのようだ。

〈美味しかったならよかったわ〉


彼女の言葉を聞き、その言葉を聞けて満足する。

しかし俺はふと思い返す。


よ、よく考えたら間接き、キスしちまったー!!!


俺は焦って何も考えられなくなった。もしかしたら表情かおに出てるかもしれない・・・。

初めて女の子とキスしちゃったよ。え、どうしよこんなに動揺してる時点でヘタレみたいに思われるのかも。

彼女も動揺しているのか気になり、ちらっと顔を見てみると顔色一つ変えてはいなかった。

彼女はこういうの馴れているのか・・・??

ずっと彼女のことを考えていた。


その後の俺はずっと目が上の空だったらしい。(夜明談)





時間は18時を超え、街の北側のせいか南側よりも同じ時間帯といえども乗客は少ないがそれでも人は多かった。


「次は裏山うらやま、裏山。お出口は左側です」

聞き慣れた何となく心地いい車掌の声が車内に響き渡る


〈じゃあ、私はここで〉


「また、明日な白音ー!」


「明日ね白音ちゃん!」


彼女は手を振って、大勢の人に紛れながらも電車から降りた。乗っていた乗客のほとんどが電車から消えた。


俺たちは15分間立ちっぱなしだっため、すぐに空いている席へと座った。


ガタンゴトン、ガタンゴトン。先ほどは聞こえなかった電車の走るレールの段差の音が聞こえてきた。


白音はloveの好きとありがとうに反応して、かつ心が失われたような目をしていた。それほどまでに何があったのか。夜明の言うとおり大切な人を無くしたのか?確かにそれなら好きへの拒否反応もうなずけるが、ならありがとうもなぜ拒否反応が起こるのか。大切な人をなくしたときに、ありがとうに関わることが起こったのか・・・・??



しばらくの間考えた俺は先ほど夜明と切り上げた話を持ち出した。


「夜明、白音には好きとかありがとうとかは言わないほうがいいよな??」


ガタンゴトン、ガタンゴトン・・・いつも以上によく聞こえる。いつもはなかなか聞こえない音が。


ガタンゴトン、ガタンg・・・


「なあ、夜明。聞いてるか??」


彼は無言を貫いていた。彼の視線は携帯に向けられている。


無視かよ。と俺は皮肉に呟く。


再び俺は考え始めた。それにしても今日の電車は揺れが少ないなー。人がたくさん入ると電車もよく揺れるものなのだろうか?今では揺れは全くない。


俺はしばらくすると再び彼に話しかけた。

「おーい?そろそろ喋ってもらってもいいかな??」


彼は再び無言を貫く。

さっきと全く同じ状態だった。


さっきと。さっきと??


いや、ちょっと待て。さっき俺は何て言った・・・???

“揺れがない”だと?そんなわけ無いはずだ。だって俺たちが降りる駅の直前には大きく曲がるカーブがあるからだ。

体感時間といえどもとっくに着いていいころのはずなのに。



いつもは気にしていない、もしくは気にならなかった光景。


故に気づくのに遅れた。


俺は震え混じりにそっと呟いた。その言葉は本当に独り事だった。


「まさか時間が止まっているのか!?」


俺は慌てて電車の外を見る。


電車は動いていない、空を見れば鳥は滞空していて、地上を見れば車はずっと信号待ちをしていた。


俺は他にも変わったところが、ないか見ていた。すると、自分たちの通う学校。弥生学園が見えた。


学校が見えた??裏山駅から学校のある天童てんどう駅までは1駅であり、おおよそ区間の時間は2~3分である。


ならどれだけ時間は静止してたのだろうか。体感でも10分いや・・20分か・・??


俺は焦りのせいか頭が回らなくなっていた。


「くっそぉぉぉぉーー!!!」


髪をぐちゃぐちゃかきむしるだか、落ち着きは取り戻せない。


額からは汗が次第に流れだす。


遂に俺は祈ることしか出来なかった。


早く戻れ・・・早く戻ってくれ・・・


ここには白音も遥さんもいない。

一人という孤独が精神的に俺を追い詰める。


早く戻ってくれ・・・


頭の中で考えれることを考えれるだけひねり出した。するとパッと一つ思い出すことができた。

だが俺は4人でお出かけの後、密かに会いに行って遥さんと話したことを思い出してしまった。正直最悪のタイミングで。


「時間の永久停止・・・・・」


まさか、しばらく来なかったとはいえいきなり来るのか・・??


停止時間が分からない故の思考の鈍さがさらに焦りへと誘う。


俺は手当たり次第にバックを漁り始めた、何か役に立つものはないか。するとある物を手で掴んだが、手汗のせいかはたまた焦りのせいか落としてしまった。


ドンっと鈍い音がする、俺はその物体を見た。


「携帯かーーー。携帯!?」


ようやくここで少しばかり頭が回り始めた。俺はすぐさま落とした携帯電話を広い上げる。


これで白音か遥さんに連絡すれば、何か打開策が生まれるかもしれない!!


俺は僅かに生まれた希望に縋る思いで馴れた手つきで画面を見ることなく、無我夢中で白音に電話をした。


掛かっても話すことなど出来ないのに。

でも結果は違った。


「あれ・・・電話がつながらないな??」


すかさず俺は携帯の画面を見る。

するとそこにはホーム画面のままであった。


操作ミスかな??俺は再び電話帳を開こうとした。だか反応しなかった。


先ほどより多少なりとも落ち着いた俺はすぐにわかった。

今回は所持していた物の時間も止まっていたのだ。

前回までは、白音の携帯が正常に使えたのに。


そしてまた奇跡的に俺は瞬時にある一つの仮説に行き着いくことができた。


もしかしたらーーー時間の静止も進化していっているのか。


もしこの仮説が本当なら永久停止してるという可能性を完全に否定できなくなる。



俺は頭を抱えた。完全に為すすべが無いのだ。まだ外に居れば街を探し回って白音と合流することが出来たかもしれないが今は電車の中だ。しかも走行中の。

扉を開ける方法がない以上ここで待機するしかないのだ。

俺は祈り続けた、永久停止していないことを。


俺は席を立ち扉の前に行き、外を見渡した。必死に君がいないか探した。

君の長く黒い髪を。

君の黒く澄んだ瞳を。

君の姿を。


だか見つけられなかった。

俺は目を閉じる。

ふと涙が流れた。

自分の弱さを知る。俺は君がいないと生きていけないみたいだ。可笑しいよねまだ出会って1か月もしないのに。

なぜだろう君が友達だから?

ーいやちがう。

君は静止下でも動ける仲間だから?

ーいやちがう。

なら君が好きだから?

ー・・・・

君とずっと一緒にいたいと思うから?

ーきっとそう思ってるから。


そうよ。ずっとずっと思っているからよ。


どこか聞いたことある声だった。懐かしい?いや最近も聞いたことある声なのか?

するとその声の主の姿が脳裏に浮かんできた。


長い黒く髪に、ワンピースを着た少女。

その声の主は、6年前の出会った少女だったーーー。





「次は天童、天童。お出口は左側です。」


車内に再び心地よい声が響き渡った。



伝承編(終)





ひな)わぁー!!今回は作者のあとがきを占領したよーー!!


あおと)何してるんだよ作者も流石に困るだろ


よあけ)まぁいいんじゃね?作者もネタが尽きて困ってると思うし


しらね)そうね。いいと思うわ。普段紹介していない裏設定とか教えてあげましょ。


あおと)裏設定とか言っちゃっていいのか・・・?


しらね)別にいいと思うわ。


あおと)マジかよ・・・


ひな)じゃあいってみよー!!


あおと)俺には父さんと母さんと瑠璃姉の4人家族だ。あとは中学校は陸上部に数ヶ月だけ在籍してたんだ。まあ、春息病のせいで辞めたけど。


しらね)春息病か・・・不思議な病気にこれから調べてみたいわ。


よあけ)しらねちゃんって好奇心強いよね


あおと、ひな)分かる。


よあけ)じゃあ、次は俺がいこうかな?婆ちゃん、父さん、母さん、妹が2人いるぜ。お茶屋の息子なんだー!あと甘い物も好きだな。


あおと)妹以外既出情報だな。


よあけ)お前と対して変わないわ。


ひな)バカ2人はほっといて私の紹介するね!


あおと、よあけ)お前には言われたくないわ!!


しらね)・・・・


ひな)私はお父さんとお母さんとの三人家族で家は呉服屋だよ!!


〈そしてひなはしらねの耳元でこっそり呟く〉


ひな)特に情報これだけしかないからバカ2人の情報教えてあげる♪

いちおう校内女子の好きな男子ランキングってのが裏で作られてて、実はあおとが二位でよあけが五位なんだぁ


しらね)モテるのね2人とも


ひな)案外他の女子には嫉妬されてるかもね笑


しらね)そうかもね。


よあけ)おーい2人とも何こそこそしゃべってるの?


ひな)なんでもないよー!さ、しーら最後よろしく♪


あおと)誤魔化しやがった。


しらね)私はお父様とお母様、妹が一人そして、屋敷には使用人がいるわ。


あおと)屋敷!?


ひな)ご両親は何やっているの??


しらね)病院経営してるわ。


あおと、ひな、よあけ)なるほど。ゴクリ。


ひな)今回の乗っ取りはこの辺でおしまい♪また乗っ取ってやるーーよ!


あおと、ひな、よあけ、しらね)次回もご覧ください♪


作者)次回からは前夜祭編となります!

ご覧になっていただきありがとうございました。


追記2000pvありがとうございます!!これを励みに続けて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします!あとあとがきの会話に一部付加しました。

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