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スキから始まる君と僕の物語  作者: 豊本 高弘
第6章 金曜の夜に
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第6章 Third Person

『――それではスタンバイをお願いします』


 一通りトークを終え、司会である女性アナウンサーによる案内でAYSの三人が席を立つ。カメラの向こうにある歌唱用のステージセットへ移動するためだ。


「えっ」


 この時思わず祐二は声を上げた。なぜなら不意に瞳がカメラの前に立ってぎこちない様子で両目を三回瞬きしてすぐにステージへ向かったためで、それを見た綾が苦笑いを見せた。


「綾、あれって一体……」


 祐二があの瞬きは何なのか尋ねると、あれは瞳なりのウィンクでデビュー当時からずっと苦手にしているものらしくカメラ前でやったただのアピールだろうとも教えた。

 だが祐二にとっては単なるアピールではない、瞳から祐二へのメッセージだったのだ。


(……秋山さんのウィンクって、このことだったんだ……)


 ステージ上でAYSはさっきまでのトークから一転。瞳をセンターに画面下に出てくる歌詞通りに歌を歌い、それに合わせてダンスをそつなくこなして歌い終わった時にはスタジオ中が拍手に包まれた。

 直後のCMを挟んで番組がエンディングに入るとそのまま終了、綾と理那は余韻に浸ることなく感想を話し始めた。AYSだけでなく共演していたあのバンドはどうだったとか、今日歌われたあの歌が入っているCDは買おうとか会話が弾んでいる。

 それを横目に祐二はその場を立ち上がり母へ一言言ってから自分の部屋へ戻ると、椅子に腰掛け勉強を再開した。

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