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何もない音の世界で

作者: 雪虫

何もない世界に私は住んでいます。

人も、ビルも何も・・・


もともと私も、貴方達がいる世界にいました。

たくさんの物で溢れかえった世界に・・・人もビルもそれ以外のものもたくさんある世界に・・・


今の世界には上も、下も、右も左もありません・・・ただ、あるのは私だけ・・・


私が生きてる訳だし・・・

きっと、空気は私とおんなじであるのだと感じなくてもあるみたいです・・・私と違って、なくてはならないんだけど空気は・・・


空気はあるのに音はありません。

音を出すものがないから・・・それは私もおんなじ

音を出さないもの「私」


音がないのは、本当に何もない音だけがするのです。。。

静かじゃなくて、無音。。。

空気の音もなくなった・・・

本当の無音。。。


いつも見ていた、ビルにバスに人に・・・その他にもいっぱい・・・全部全部、覚えていられたら良かったのに・・・


今の私には、何もなくなってしまった。。。

そろそろ、記憶も消えてしまいそう・・・

ビルもバスも、そして人も。。。


一番悲しいのは、好きだった人を忘れてしまったこと・・・恋していた自分の姿を思い出せないこと・・・大切な気持ちが・・・消えてなくなってしまいそうなこと。


忘れないために毎日、毎日、思い出して、考えて、そして繋ぎ止めている気持ちがもしかしたら一番悲しくて辛いことかも・・・


ここには、空間だけがある。

その場所に私があって、それだけで。

色はあるのかな?白い世界です。。。


動いているかも、止まっているかも、どこにいるかも・・・分らない世界です。。。


ごはんは、いらない。

空腹もない世界。

欲求は、「忘れたくない気持ちを守りたい」ただそれだけで、あとは何も思わない・・・

たった一つの欲求が、忘れてしまいそう。


涙が私の頬をつたって落ちていった。。。

悲しいよ・・・音がないのが・・・好きだったあの人の声がもう二度と私の耳に届かないのが・・・

忘れそうなぐらいに儚く壊れてしまった、大切な思い。好きだって思い続けていたはずのあの人への想い・・・壊れてしまうことよりも、間違いなんだって思う事よりも、どんなことよりも忘れてしまうのが・・・悲しい。。。


もう一度声を聞きたいなんて言わない・・・でも、願いが叶うのであれば、せめて声を思い出させて欲しい・・・忘れないでいさせてほしい・・・


何もない音の世界で、私はたった一人あなたのことを思い続けています。。。


忘れてしまうその時まで・・・


こぼれ落ちた、涙の雫が波を打つ。

今までそこにはなかった、何かに当たって。




「聞こえていますか?僕はあなたのことが好きです」


涙のこぼれる音がわたしにはそう聞こえて、私はあなたのことを忘れることなくこの世界で何もない音の世界で、生きて生きます。


・・・これからもずっと忘れない思いを抱いて。



〜〜〜〜あとがき〜〜〜〜



意味のよくわからない内容ですが、思いついた言葉。

「何もない音」と「あなたが好き」と言う二言から書き始めたらこんなことに。。。色々構想を練ることなく、書き綴ってみました。。。終始意味が分りませんが付き合ってくれた方ありがとうございます。。。

これを読んでくれた方が、大切なことを思い出せてくれたら幸いかと思いながらあとがきを書いています。。。


最後まで読んでくださいました方、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 音の無い世界でも忘れないって部分が好きです。 文章力が羨ましいです。
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