表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

01-08 蒸留室女中(スティルルームメイド)

「あちゃー、また失敗かー」


「あは。スージーお姉ちゃんが失敗なんて、珍しいのデスよ」


「そうでもないわよ? お菓子作りは、かなり苦手なのよね。上手く仕上がったら、ミセスに味見してもらおうと思ってたのになー」


「少し焦げたぐらいで、味なら問題なさそうデスよ?」


「見栄えが悪い時点で、ミセスに見せられるレベルじゃないわ。仕方ない。失敗作で悪いんだけどこれ、シャルロちゃん達で片付けてくれる?」



「くくく、全ては我が策略通り!」


「リリちゃん、何か仕込んでたのデスか?」


「姉ちゃんがお菓子作りでヘマすると、あたし達のおやつが増えるじゃない? だからわざと失敗するように、蒸留室の砂時計をすり替えておいたのよ」


「えー、それはあまり感心しないのデスよ?」


「いーのいーの。どうせ練習作なんだから。では早速、いただきまーす」


「あれ?」


「しょっぱいーーーーっ? 何これ、砂糖と塩を間違えてるじゃん! 焼き時間以前の問題じゃない!」


「あは。スージーお姉ちゃん、うっかりさんなのデスよ」


「可愛くないよ! ドジっ娘属性なんて、本の中だけで充分なんだから!」


 軽食やお菓子、薬などを作る蒸留室はハウスキーパーの管轄でした。

 スティルルームメイドは、ハウスキーパーの助手であり、その身の回りの世話も担当しました。

 将来のハウスキーパー候補でもあります。


 作中ではメイド長のスージーが、その役割を兼ねています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ