01-12 酪農女中(デイリーメイド)
「ローザはさ、何でそんなにおっぱい大きいの?」
「シャルロちゃんがいないからって、ナチュラルにセクハラ発言ッ? コリン様、さすがですの」
「ふ。シャルロちゃんの前では、紳士なお兄さんで通してるからね。実はずっと聞きたかったんだ」
「清々しいまでの、むっつり紳士ぶりですの!」
「前にローザのお母さんには会ったけど、遺伝じゃなさそうだよね。やっぱり食生活?」
「んー、確かにここでの食事は、世間一般に比べたら恵まれてはいますけど」
「……あんたら、どーいう会話してるのよ。シャルロちゃん達に聞かれたら、教育上良くないから止めなさい。それに胸なんて、ただの脂肪の固まりじゃない」
「あら、スージーお姉様。嫉妬ですの?」
「俺はスージーぐらいのサイズが好きだから、心配しなくていいよ!」
「大丈夫。俺はスージーぐらいのサイズが好きだよ!」
「ば、ばばば、馬鹿じゃないの! あたしは胸のサイズなんて気にしてないわよ!」
「おう、スージー。また牛乳飲んでるのか? 最近、好きだよなー」
「うっさいわね! マイブームなの! ミルクの美味しさに目覚めただけよ!」
「ふーん。あ、そうそう、牛乳飲んだところで胸は大きくならないからな。知ってた?」
「ぶほっ」
「…………」
「メリッサ、あんた殺す!」
「えええええっ? その流れはいくら何でも理不尽だろっ? ちょ、待てってば! うおあーーっ」
デイリーメイドは、乳製品を扱うメイドです。
絞りたての牛乳から、クリームやバター、チーズなどを作りました。
作中のヘイウッド邸は、自家牧場を有していません。
そのためミルクや乳製品は、酪農家に毎朝届けてもらっています。
デイリーメイドも雇われていません。