夜の帳に問う孤独
ガラスの迷路を彷徨う影
映し返すのは無数の僕ら
声なき声が空へと溶け
答えのない夜が続いていく
時計は進むふりをしながら
同じ場所を巡る螺旋の軌跡
一瞬の光、手に触れた途端
砂のように崩れ落ちていく
遠ざかる世界は泡のよう
その境界に立ち尽くす
夜の帳に問う孤独の詩
誰かの呼ぶ声も届かない
すべてが僕を包むのに
触れられない、掴めない世界
青い月が落とす冷たい影
存在の意味さえ歪んで見える
目を凝らしても輪郭は曖昧
形のない痛みが胸を刺す
風の運ぶ言葉は知らぬ言語
理解を拒むように遠く揺れる
響きだけが耳に残る瞬間
僕はこの地図の外にいる
遠ざかる未来は霧のよう
その狭間に立ち尽くす
夜の帳に問う孤独の詩
誰かの呼ぶ声も届かない
すべてが僕を包むのに
触れられない、掴めない世界
星々は語らない、その輝きで
真実と嘘の狭間に揺れる
僕という存在が泡沫なら
この世界は一体何を宿す?
どこかに続く道があるなら
それは僕を救うのだろうか
ただその答えさえも拒まれて
世界の隅で息をしている
夜の帳に問う孤独の詩
誰かの呼ぶ声も届かない
すべてが僕を包むのに
触れられない、掴めない世界
闇が明ける頃、僕は消える?
それともまたこの場所に戻る?
答えのない問いを繰り返しながら
僕は世界をそっと見つめ続ける




