音のない叫び
満たされぬ杯に注ぐ偽りの滴
空を切る言葉はどこにも届かずに
心の底で滲む傷跡の縁
癒しを求める手は虚空を掴むばかり
鏡越しに映る瞳は誰のもの
答えは影に飲み込まれ消える蜃気楼
埋まらない空洞が胸を蝕む
何かを求めるたびに深く沈む
夜風が頬を撫でるその瞬間
孤独の声が囁く幻聴のように
埋めるつもりで掘った穴は深く
焦燥感が重く響く、静寂の中で
埋まらない空を泳ぐだけ
見えない星が胸を裂け
焦燥の波に飲まれるまま
孤独を叫んでも音は虚しいまま
言葉の破片を集め繋ぐパズル
どれだけ並べても絵は完成しない
心の地図に刻む孤島の輪郭
それは誰かの救いか、ただの錯覚か
夜に溶ける街灯の明かりの隙間
その影に潜む感情の断片
抱きしめたつもりの温もりは冷たく
焦燥が踊る胸の奥で揺らぐ
風に乗せた想いも届かずに
彷徨う言葉はやがて消えて
埋めるつもりで拾った希望も
その手のひらで砂のように崩れる
埋まらない空を泳ぐだけ
見えない星が胸を裂け
焦燥の波に飲まれるまま
孤独を叫んでも音は虚しいまま
もしもこの空が嘘を抱えたまま
僕を飲み込んでしまうとしても
逃げる場所はなく、ただの円環
焦燥の渦がまた僕を誘うだけ
埋まらない空を泳ぐだけ
見えない星が胸を裂け
焦燥の波に飲まれるまま
孤独を叫んでも音は虚しいまま
虚ろな音が響く夜の中で
僕は何かを探すことをやめて
埋まらないことこそが意味なのかと
闇に問いかける最後の声が途切れた




