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改札越しの星座


人波の渦、見え隠れする世界

行き交う足音は、ひとつの時計の針

手にしたコーヒー、温もりはかすれ

君の影は、まだ記憶の中で揺れてる


駅のベンチは、石のベール纏い

冷たい風が髪を撫でるたび、時間が舞う

遠い窓の向こう、流星が滑り

君を導く星座を描く



見慣れた駅名が、今日は違って見える

改札の向こう、夢が待つ



君が来る、その瞬間を

私は星を数えながら待つ

リフレイン、心の中で響く

「ここにいるよ、ここにいるよ」

君を抱きしめるまで



電子掲示板の文字は、謎めいた詩

行き先を指す矢印に、ふと迷う心

遠くの汽笛は、ふたりをつなぐ音符

記憶のフィルムに映る、あの日の約束


夜が白むたびに、距離が溶けていく

時を越えて、ふたりだけの小宇宙

プラットホームの端、風が囁く

君の声に似た静寂が降り注ぐ



この瞬間に、無数の星が降り注ぐ

改札の先に、夢が待つ



君が来る、その瞬間を

私は星を数えながら待つ

リフレイン、心の中で響く

「ここにいるよ、ここにいるよ」

君を抱きしめるまで



月明かりがホームを照らし

君の姿がぼんやり現れる

目と目が合うその瞬間

言葉はいらない、ただ息を呑む



君が来た、その瞬間に

私の星座は解けていく

リフレイン、心の中で響く

「ここにいるよ、ここにいるよ」

君を抱きしめて今



改札の向こうに咲いた奇跡

君と私を繋ぐ小さな宇宙

星座を解き放ち、夜明けを迎える

ふたりの時間が、また始まる

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