第五話 カフェオレのように混ざりきった、感情
『お待たせしました。カフェオレとブルーマウンテンのブラックになります。』と店員さんが持ってきてくれた。『ありがとうございます。』と俺と金城さんは言った。金城さんはコーヒーを一口飲んだあと話し出した。『くぅぅう、やっぱコーヒーはブラックに限るぜ。ブラジル産はやっぱ違げぇぜ。なぁさっさと話してくれないか。ハンドルピアの場所』と男に挑発的な態度で言う。男は話し出した。『本当は言いたくないが話そう。ハンドルピアはこの国からずーと南東に行くとあるんだ。だけどさっき話した通り行くのはお勧めしないぜ。宗教団体の団結力は自衛隊なんて比じゃないぜ。はぁ、まるで人殺しにでもなった気分だぜ。』と話してくれた。俺はあまりの衝撃にカフェオレをぐいっと一気に飲んでしまった。『あの、何で貴方はそんな場所を知ってるんですか。』と俺が言うと男は言った。『俺は、ハンドルピア出身でな、昔はあぁじゃなかった。』まさかの出身地だった驚き桃の木俺がドキなんて言えないくらいびっくりした。
『俺たちが救ってみせる。』と金城は根拠もない事を言った。
それから男は『ハッ、それは無理だな。いや、今の
ままではお前らはアイツらに絶対に勝てない。』と言った。金城が男に突っかかる。『何で勝てへんって分かるんや。』と金城が言うと男は立ち上がってこう言った。『お前らこれが見えないだろう。』男は空中を指差した。