第四話 コーヒーのようにブラックな色で。
俺は今金城さんと旅の計画を立てている。
『まぁ、とりあえずハンドルピアって場所を目指したいんやけど。ハンドルピアって何処なん?ヨル』
『すいません。俺も何処か分からなくて。』と言うと金城さんが笑った。『ほんまおもろいやっちゃな。
じゃあとりあえず色んな街で聞き込みでもしてみようや』と金城が言った。『とりあえずもう寝よか。』
と言われ俺たちは明日に向けて寝た。
俺と金城さんはとりあえず近くの街ノーズイブに来た。聞き込みをしてみるが皆んな口を揃えて、"そんな街は知らない"と言う。俺たちは近くのカフェで休憩をとる事にした。『俺はコーヒーのブルーマウンテンでお願いします。ヨルはどうする?あ、砂糖は入れんといてや。俺ブラックが好きやねん。』金城さんは相変わらず口数が減らない。マジでおかしいよこの人。
『あ、じゃあ俺はカフェ・オレでお願いします。』
『かしこました。カフェオレとブルーマウンテンですね。少々お待ち下さい。』と店員が言い去って行くと
一人の男が近づいてきた。『お前らハンドルピアって場所探してるんだって?お前らあそこは行かない方がいいぞ。』と言われた。『お前ハンドルピアって場所知っとるんか。教えてくれへんか。』と金城さんが言う。『お願いします。教えてください。』と俺も言った。すると男は話してくれた。どうやらそこはかなりヤバイ街らしい。ハンドルピアは過激宗教団体が仕切っていて。危険だから行かないほうがいいらしい。
俺は少しビビっていた。少しじゃないビビってたんだ
『俺たちはそこに行きたい場所を教えてくれ。』と
金城さんが、その男に言う。すると男は俺たちのテーブルに椅子を持ってきた。