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2、元貧民公主、どうしても豪華な飯が食いたい

私が公主として誕生(転生)してから約3日。

赤子の私は、飯という飯を貰っていない。


(せっかく豪華な飯食い放題かと思ったのに……、このからだじゃあね、、、)


それにしても豪華な暮らし。

衣服は一級品で、たかが赤子の私にも専用部屋があるほどだ。


確かに豪華なのは嬉しいが、貧民親なし生活を送っていた私にとってはやり過ぎ。


「おぎゃぁぁ!!(あ゙ー!豪華な暮らしはいーから美味い飯食いてぇぇ!!朝から晩まで母乳じゃぁ飽きるわぁ゙!)」


「あらあら、どうしたのですか?公主ひめ様」


(はい。つい、心の叫びが…)

と心の中で答えるが、聞こえている訳がない。

聞こえていたら大問題だ。


林明リンメイ、今麗怜が泣いたのが聞こえたのだけれど、大丈夫かしら?」


(偉大なる美しき母君のご登場〜(棒)パチパチパチパチー)


「は、はい大事ありません。蓮花様こそまだ体調が回復されていないのでどうか安静に…」


「ふふっ。そうね、でも子供が泣いていたら駆け寄ってしまうのが母親というものなのよ」


「さすが蓮花様…!」

「上級妃としての立ち居振る舞いだけでなく、母親としての子を思う気持ちまで…!」

「尊敬します!」

「なんとお優しい…」


などなど。

確かに優しい人だとは思うけど。


(女神かなんかなんかい、)


(えーっと、私が3日間で把握したこの宮の人達はぁ…)

確か、侍女は6人いた。


まず私の乳母の林明。ちょっと鈍感だけど優しい人。私の世話を頑張っている。まだ歩いたりは(できるけど)しないためそこまでではないが赤子の世話係1号だ、大変そう。目鼻立ちが良いんだよな。


それから、侍女頭の朱杏シュアン。まだ若くして侍女頭となった仕事ができる忠誠心なある人。私はこの人が一番好み。かわいい。


今母親の右側を支えている洲梓ズーシェ。上品な感じがするからたぶんどこかのお嬢様。体型良すぎる。


同じく左側を支えている紫衣シーイー。小柄な美人。特に髪が綺麗。


あとは、今いないけどよく私と遊んでくれる蘭蘭ランラン。まだ顔に幼さが残っている最年少。


それから、新入りだという美芙ミフェン。けっこう長身だがほわんとした印象だった。


―と言うより…

(たった3日で赤子のくせにこんなに覚えた私は天才…!)

フフン(ドヤァ)


見た目評価な事に私は気づいていない。


それにしても美人の集まりである。

帝の寵妃の母の侍女とはいえ、下級妃にはなっても良いようなきれいな顔立ち揃い。

身元も寵妃の侍女とくれば出も良くて、教養も身についているだろう。


(貧民の私に後宮はやっぱ性に合わねぇー居心地悪ぃなぁ〜しかも異世界的なのと来た。自論だが)

はぁぁー


実家が恋しい。家、ないけど。


この時麗怜は、まさか事件の解決にこっそり勤しむはめになるとは思ってもなく、呑気に過ごしていたのであった。


10日後…

――――――――――


「失礼する」

帝だ。


(偉大なる鬼面父上のご登場〜(棒)パチパチパチパチー)

↑10日ぶり鬼面バージョン


「あら、久しぶりね。麗怜、あなたのお父様よ」

そう言って私を抱っこして鬼面父上の所につれて行く。


間近で見るとよけいに強面。

鬼面帝このおっさんが私の父親ねぇ…)

ムムム


「はっはっは。麗怜よ、なんだその仏頂面は。そんなに朕が気に入らないのか?」


(興味ゼロなだけだ)

私は政治にも後宮にも興味はない。ましてや帝といったらそこの頂点じゃあないか。


フイッ


「麗怜、何そっぽ向いているの?」

「あう、あっ、あうあっ(こいつに興味、ない)」


「帝が嫌なの?それともご飯が欲しいの?」

「あーう!(うん)」きゃいのきゃいの

(おおー!飯、飯!!離乳食といえども食べられるのは嬉しい)


10日経った今でもまともな飯はない。当たり前だけどねぇ


でも私がいた前の世界より圧倒的に食事を始めるのが早いと思う


(でもなんかこの体だと何食べても美味く感じるんだよなあ…)にんまり


※ゴミ漁って食べていたせいで味覚が鈍くなっていただけ

 

豪華な飯が食いたい。だけどそれまであと最低1年ほどはかかる…はず


(いつだよ…待てんわ)


………、ピコーン!

(そうだそうだ、つまみ食いという手があったではないか〜はっはっはーっ)にひひぃ〜


名案を思いついたとばかりににんまりする。

が、


(いやまて。どうやってこの厳重監視から逃げればいいんだ?歩けるけどバレたらまずいし、四六時中侍女誰かしらが私を監視してるだろ…、!寝てる時は母親が居るし!難関すぎるっ!)


ぐぬぬ


「どうしたの?麗怜、難しそうな顔して。やっぱりご飯いらなかった?」


(あ、顔に出てたんだ)


かと言って諦める訳にはいかない。

何としてでも美味い飯をゲットしなければ…!


(今でも親が食べてた飯を思い出すとよだれが…!

じゅるり)


ーーしばらく母と話をしてから帝はここ、楼桜ろうおう宮を出ていった


(それにしてもどうやって飯をゲットすれば…)

つまみ食いはできたとしても毒が入っているかもしれないことに気づいたから駄目。


(駄目元で母の食事中に手だすか。無理だったら諦めるしかないなぁ)



お昼ーー

母親の食事中、私は膝の上に乗せてもらっていた。

(まだ駄目だよな?んーいいタイミングが…)

うずうず


(いけるっ!今だぁー!さん、にー、いーちっ!)

ダンッ!

母のご飯に手を出して一つの焼売を手にした私、口に入れようとしたその瞬間ーー


「麗怜様っ!いけませんっ!!お手を離してくださいっ!」

手を掴まれて抑えられた


(あと少しだったのにぃ〜!)

むぅ〜


麗怜のご飯ゲット作戦、これにて失敗。

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