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【完結】流星を放つ鷹【鷹の眼の射手】  作者: まっしゅ@
第五章 邂逅と別れ

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第六十五射目

2023/9/7

 全話のルビや3点リーダの修正が終わりました。多分…………

 春も中旬に差し掛かり、たまに暑い日もある今日この頃。

 いつも通り、午前中にノイ様の屋敷で作業を終えて、家に戻っている。

 遠目から家の門の前に誰かが立っている。

 よく視てみたら見覚えはある気もするが、あまり記憶に無い人物だ。


「すみません、僕の家に何か御用でしょうか?」


 とりあえず危険ではなさそうなので声を掛けてみる。


「は、はい。ここにフランが居ると聞いて……」

「フラン様に何か……」

「あ、ユウリ。おかえりー。えっと、その女の子は……?」

「……っ!?フラン!」

「えぇっ!?ルナっ!?何でこんな所に!?」

「ルナ?ルナ……ルナ……。あっ」


 そうだ。

 見かけた事があると思ったら、謁見の間だ。

 ノイ様やフランに聞いていた、シンフォニア王国第二王女であり、フランの学友でもある、ルナマリア=フォン=シンフォニア様だ。


「ここで話すのもあれだから中に入ってよ。お茶でもしよう」

「えぇ。そうしましょう」

「ほら、ユウリも早く!」

「いや、ここ僕の家……」

「ユウリの物は私の物だから大丈夫」

「何その暴論」


 何はともあれ、中に入り応接室へと通すついでにクレアに声を掛けて、お茶と茶菓子を持ってきてもらうように頼んだ。

 先日作っておいたクッキーがまだ残っていた筈だ、王女様の御口に合えば良いけど。


「改めて、ユウリと申します。ディーセス辺境伯からは【鷹の目】、陛下から【流星(ミーティア)】の二つ名をそれぞれいただいております」


 王族に対しての最敬礼で自己紹介をする。


「ご丁寧にどうもありがとうございます。私はシンフォニア王国第二王女ルナマリア=フォン=シンフォニアと申します。以後、お見知りおきを」


 王女様も立ち上がり、華麗なカテーシーで返してくれる。

 誰かさんとは気品が違うなぁ。


「何?文句でもあるの?」

「いえ、何も。それよりお茶が来ましたよ」


 危ない危ない、クレアが丁度のところで来てくれて助かった。


「お待たせいたしました。紅茶が王女様の御口に合うかは分かりかねますが……。こちらは我が主のユウリが焼いたクッキーにございます。これも宜しければお召し上がり下さい」

「わざわざありがとうございます」

「いえ。私とここにはおりませんが、弟のクルトはユウリ様の奴隷でございます。何なりとお申し付け下さい」

「流石はユウリ様、奴隷の教育も行き届いていますのね」

「そんな事ございません。僕が何かをした訳では無く、元々二人が優秀なだけなんです」 

「そんな謙遜を。紅茶、有り難くいただきますね」

「…………そろそろ良い?」

「フラン様?どうしたんですか?」

「ユウリもルナも硬い!それにクレアも!いつも通りにしてよ!」


 フランはご立腹みたいだ。

 一応、辺境伯令嬢だから人前ではこうやって敬称敬語で話す事に了承を得ているが、今回はどうやら違うらしい。


「ふふふ。そうね、フランがそう言うならそうしましょう」

「えっと、王女様?」

「王女様じゃなくて、ルナマリアです。ルナと呼んでください。親しい者はそう呼びます」

「ではルナ様……」

「ルナです」

「いや、流石にそれは……」

「ルナです」

「でも……」

「ルナです」

「分かりました、ルナ」

「敬語も無しで」

「……分かりま……、分かったよルナ、改めてよろしく。僕もユウリで良いからね?」

「はい、ユウリ。こちらからもよろしくお願いします」

「ルナの敬語はありなの?」

「ルナは普段からそうなんだよ。だから気にしなくて良いよ」

「いやいや、王族敬語使わせて、こっちは無しなのはちょっと……」


 二人は僕を誂う様に笑っていた。

 その後も二人の昔話や最近の話で盛り上がっているので、僕はクレアの代わりにお茶汲み係として空気を呼んで一言も発さずにいた。

 ルナはクッキーもちょくちょく食べているので、口に合わない事は無いらしい。


 爺ちゃん秘伝の蜂蜜入りクッキーだからね、自信作だ。

 因みに蜂蜜はここの四人で毎食食べても数年持つ量がある。

 閑話休題。


「それよりも午後の訓練はどうする?ルナが来てるからもっと話したい事もあるでしょ?」

「大丈夫。ルナも一緒においでよ」

「お邪魔じゃないなら是非」

「え?良いの?」

「だってルナは陛下の娘だよ?知らない訳無いじゃん」

「あ。それもそうだね」

「じゃあ移動しようか。ルナも付いてきて」

「はい」


 フランが先頭に立ち、一階の角に部屋にある訓練室に移動する。


「ここ……ですか?」

「そういう反応になるよね。ここ凄いんだよ?」

「そうですか。流石ユウリですね」

「まだ中身知らないのに褒められた!?てか、凄いのは爺ちゃんだけどね」


 扉を開けるとそこは周りにあったのは、部屋のドアと見合ってないどころかそこにあるはずの無い闘技場の様な場所。


「え?あれ?ここは?」

「ねー?混乱するよねー?」

「ここは僕の爺ちゃんの魔道具を使った異空間。素人でも少し弄ればこうやって……」


 森の爺ちゃんの家に使われていた魔道具と同種の物、いやそれよりも更に改良された相変わらず反則級の魔道具だ。

 魔道具に魔力を流して、その者が明確なイメージを持てば大抵の空間が創れる。

 勿論、それなりの魔力を使うし、イメージ出来ない曖昧な所は創れない。

 僕は闘技場を青空の草原へと変えた。


「凄いです!これなら天気の悪い日でもお散歩が出来ますね!」

「出来るけど、そこまで散歩したいもんかな?」


 この王女様、少し天然だよね?間違い無く。


「ここなら他の人に見られず迷惑かけずに魔法の練習が出来るからフランの訓練にピッタリなんだよ」

「確かにこれなら……、あっ、お待ち下さい。この空間には……」

「あぁ。それなら大丈夫だよ。ほらっ」


 ルナの心配を取り除くようにフランが手を前に出す。

 すると、魔力がそこに集まり、やがて形を創り出した。

 小さい人間だが、下半身は魚の様な鱗があり、尾ヒレが付いている。

 そう、これこそがフランの加護。

 伝説級加護《大精霊の加護》だ。


「とうとう……精霊と契約出来たんですね…………」




 ルカが目を大きく見開き、驚く。

 そんな様子を見て、僕とフランは二人で拳を突き合わせた。

 話に出ていたルナマリア王女の登場です。

 そこで教えて!王女様!のコーナー。

某王女「えぇっ!?私がですか!?分かる事なら良いんですが……」


Q1.天然なの?

某王女「そんな事ございません。幼少の頃より王族として厳しい教育を受け続けて―――――――――」


 どうやらいきなり地雷を踏み抜いたみたいですね!

 話が終わりそうにないので、今回は以上となります!

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