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第7話 必殺技?

【ルーシア side start】


マイラから、転生者シンジさんの話を聞いた時、やった!と思わず叫んでしまった。

しかもシンジさんとは「目立たない人だけど親切で面白く、今とっても仲良し」

とのこと。

    

私も今夜、これから会って話をして見ようと思う。

そこで判断して大丈夫なら、私たちの秘密を話して協力してもらおう。


マイラと最後の打ち合わせをしてシンジさんの部屋に向かった。


    

まずマイラが入って「紹介したい人がいます」といって、私を部屋に入れてもらった。

シンジさんとは、宿屋内で何回かすれ違うたび、軽く挨拶をするくらいだったが、

初めて顔のスカーフを取り、自己紹介した。


なぜだが、私の顔を見てびっくりしていたようだ。

だれか知りあいの人に似てたのかしら。

 

その後3人でいろいろと話しをして、私も「この人ならば大丈夫」と判断した。

そしてマイラと目くばせし、事前に打ち合わせておいた必殺技を繰り出して

こう叫んだ。


    「「わたしたちとパーティを組んで下さい!!」」



    

【ルーシア side end】

    


【信二 side start】

    

夜になって約束どおりマイラがやってきた。

その時紹介したい人がいるとのことでちょっと緊張して待っていたが、

来たのは、マイラと同じこの宿の従業員の女の人だった。

いつもスカーフで顔を隠しているため、会釈くらいしかしてなかったが、

スカーフを取った顔を見て本当に驚いた。


とんでもない美人だった。銀色のつややかな髪、吸い込まれるような青い瞳、

ちょっといたずらっ子みたいに見える口元。

こんな綺麗な人は現代でもそうはいないだろう。

     

しばらく見惚れていたが、やがてそのルーシアさんという人は

ゆっくりと話し始めた。


訳あって私たちは人に言えないレベルやスキルを持っていること、

ルーシアさんは「返品クレーマー」によって、街中から嫌われていること、

マイラは「なし」とスキル欄に書かれたせいで、笑いものになっていることなど。


だからこんなに綺麗なのにいつも顔を隠しているのか、

しかも俺の「マイラ」を笑いものにしてるだと?


話の最後には、(この人たちに協力してあげたい)という気持ちになっていた。


なので俺は二人に、

「わかりました、俺でできることはなんでもやります。協力させてください」

といったら、二人はなにやら目を合わせ、突然俺に抱き付いてきた。


ルーシアさんは右腕に覆いかぶさるように、マイラは左腕にぶら下がるように。


そして同時に

「「わたしたちとパーティを組んで下さい!!」」と。



ええええええええ、どういう状況なの??なにが起こってるの??

    

おおおっとルーシアさん、思い切り当たってますよ!しかも当たってるというか、

はさんでますよね!おまけに顔は右肩に押し付けて、かつとても甘い香りが・・。

  

左をみれば、マイラが腕全体をその柔らかい身体で包んでいて、・・・、

当たるものは無いけど(やっぱり基本、美幼女はツルペ・・、おっとこれは本当にヤバイ)、

満面の笑顔を左肩に押し付けていて・・・・。

    

   


ああ、いまだかつてこんな桃源郷があったであろうか。いやありはし・・(略)。

右の美女、左の美少女、前門の虎、後門の・・、あああ、だんだん意識が・・。  



そのあとのことは覚えていない。後で聞くとどうやらうわ言を繰り返し、

そのまま眠ってしまったらしい。残念無念。


もちろん次の日正式にパーティメンバーになった。



【信二 side end】


 

ルーシア、マイラ、シンジの3人でパーティ登録してすぐ、

ステータスボードの偽造を行った。

ルーシアはレベル16、マイラはレベル11、シンジはレベル20とし、

それに合わせて各数値も妥当なものに変更した。

  

魔石の売買も、シンジがスキル未使用時(なにも発動してない状態)だと

上級、中級レベルの魔石も特に怪しまれずに、何度でも換金できるようになった。

大量に換金しても、次の日には「初めての方ですね」と言われるからだ。


今ではルーシアも加わり、街の外でレベル上げを行っている。

ギルド内では「薬草採取専門パーティ」と言われて馬鹿にされているが、

実際は上級ランクの魔物を軽く倒せるようになっている。


そしてシンジのモブスキルL7が判明した。



  L:7 認識阻害   他者から見る場合に限り、別人に見られる。本人は変わらない。     



これを見たルーシア、マイラは飛び上がって喜んだ。

なにしろやっとこれで街中を普通に歩けるし、なによりもまた買い物もできるからだ。


シンジは二人から両方の頬にキスされ、また水平線の彼方へ旅立っていった。


読み辛くてすいません・・。


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― 新着の感想 ―
[良い点] シンジがいいキャラしていますね!!
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