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第14話 真夜中の大冒険

よろしくです。

短いですね。区切りが難しいです。


その日から時間が許す限り書斎に閉じこもるようになったアリーナだが

カモフラージュ用の絵本を散らばらせておくのはもちろん忘れない。


ただ手当たり次第読もうにも基礎知識が不足しているので、なかなかはかどらない。

そのため、最初は辞典、辞書の類から読むようにした。


幸い辞典類は本棚下段にあるため取りやすく、

片端から驚異的な速さで読んでいき、

1列分を2日で読み終えた。内容はすべて暗記している。


アリーナはその後、一か月ほどで書斎にある書籍のほとんど読み終え、かつ記憶した。

ただし天井近くにある段や非常に重い本などは、体力、筋力がほとんど無いので無理だった。


はしごは危険なので隠されているが、もし見つけて登れたとしても、

落ちたしたらHPがゼロになりそうなので、怖くてこれも断念してる。


なんとか最上段にある書籍を取る方法を考えていたが、ふとあることに気づいた。


北側の本棚の位置が、建設当時の設計図と合ってない。

ちなみにこの書斎には通常の書籍のほかに、この療養所の収支表、要員表、

各納品書までもきちんと保存されている。


それらもすべて覚えていたアリーナは頭の中で設計図を展開して、

目視で構造を合わせていたが、どうも本棚位置が少しだけ前に出ているようだ。


(隠し通路?)


同時に前国王ガルフがこの療養所で研究を始めた時に

書斎を改修した記録があるのを思い出した。

ただその際の改修工事は、ただ2か月かかったと記述があるだけで

内容、場所、費用等の記録は一切無い。


(おじい様が隠し通路を作ったの? 何のために?でもどうやって開けるの?)


この書斎に開く答えがあると推測したアリーナは今一度、集中して書斎内を調べた。

すると北側書棚の左列、下から3段目の棚に違和感を感じた。


他の書棚は系統立てて並べられており、文学書の棚、法令集の棚というように

まるで大きな図書館にように整理されていた。

だが棚だけ天文学、詩集、娯楽小説、園芸図鑑といった雑然とした並び方をしていた。


さらに観察すると、本の名前の一文字目がすべて異なっている。

アルファベット26文字で始まる、26冊の本。

いや,Aから始まる本が2冊ある。計27冊だ。


一冊一冊手に取って、1ページごとに注意して読むが特に怪しくは無い。


その時「I」から始まる本を棚から抜き出したとき、少しだけひっかかりを感じた。


その感覚を意識してもう一度最初から、本を抜き出すことにした。


その結果、「I」、「A」、「A」、「N」、「L」の5冊が該当した。

その5冊の頭文字を見た途端、アリーナは泣き崩れた。


並べ替えると、「A」、「L」、「I」、「N」、「A」


(・・アリーナ、私の名前だ。おじい様・・・・)


しばらく放心していたアリーナだが、自分の名前の順番に

その5冊の本を抜き出した。


「カチッ」 本棚の奥で小さな音がした。

次いで北側の本棚全体が静かに横にスライドし、人ひとりが通れる隙間が現れた。



と、ここで夕食の時間に近くなったので、また棚を戻し自分の部屋に戻った。

(みんなが寝静まったら、この奥に入ろう)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


屋敷内の灯りがほとんど消えて、人の気配もなくなった真夜中、

わたしは小さな灯りを持って自分の部屋を出た。

幸いにも書斎はわたしの部屋の真向かい。


心配なのは書斎にカギがかかっていること。

でも大丈夫だった。書斎にはカギは必要無いんだろうな。


わたしは問題の北側の棚に行き、暗号になっていた私の名前順に本を動かした。

静かな夜中でも全く音が無く、棚がスライドした。


そーっと身体を潜りこませたら、目の前に地下に降りる階段が現れた。

すごくドキドキする。でもおじい様が見守って下さると思い、一歩踏み出した。


階段を降り始めたら、さっきの開いた本棚が元に戻ってしまった。

びっくりして慌てて階段を上がるとまた開き始めた。

(ああ、びっくりしたわ。閉じ込められたと思ったじゃない) 


これで帰りは大丈夫ねと思い、再度階段を下り始めた。


何十段か下ったら、扉が見えてきた。

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