表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/27

第10話 そのスキルの力

よろしくです。

その後、4人は宿屋「黒ふくろうの宿り木亭」に入り、食堂隅のテーブルに座った。

いまは晩の食事時も過ぎ、ちらほらと酔客がいる程度だ。


「ダンジョン限定??」

「はい、貴方のスキルはダンジョンに入り、自分の意志で<確率変動>と唱えなければ

 発動されません。唱えないと不運が続きます」

「なぜ分かるんだ?」

「私の時空魔法のひとつに、<詳細鑑定>というスキルがあります。

 申し訳ないですが、この前会った際スキルを見せてもらいました」


黙って見られた事について、納得がいかない顔をしていたロブだが

ふと気づいて言った。

「時空魔法?悪いがそんな高度な魔法、とてもあんたが使えると思わないんだが」

「申し訳ないです。今はまだ詳しくお話しすることはできません。

 ですが貴方もそのような使い方をしたことが無いのでは?」


確かにそんなこともしてないし、最近ではこのスキルを意識もしていなかったロブは、

再度聞いてみた。

「まあいい、それで唱えてダンジョンに入るとどうなるんだ?」

「いままで不運に見舞われてた状況が逆転し、幸運が続きます。

 それもダンジョンをでるまで」


ロブは、(信じられない、こいつらどうかしてる)とあきれていたが、

3人の真剣な様子に少々興味が湧いてきた。

(ダメ元で、こいつらに乗ってみるか。もしかしたら本当にスキルの意味がわかるかも)

と思い直し、最後にこう言った。


「わかった。あんたらに乗ってみる。だがもし何もなかったらどうするんだ。

 謝っても許さねえぞ」

「ありがとうございます。もし納得いかない結果がでたら、お詫びとして100万ゴールド

 差し上げます」と言って、テーブルの下でそれを見せた。

「では明日朝冒険者ギルドに来てください。お金はその時保障としてお渡しします」



【ルーシア side start】


ギルドにてロブのパーティ登録を行った際、例によってまたからまれた。


「なんだよ、今度はロブかよ」

「おまえら、わかってんのか。ダンジョンで速攻全滅だぞ」

「しかし、ひでえメンツだな。街中の底辺集めてなんのボランティアだよ」

 

毎度のことなんで、軽くスルーしてダンジョンに向かった。

ダンジョンに入る時にも、

「1分持たない方に今日の酒代賭ける」だとか

「悪いことは言わない、命をもっと大事にしろ」という言葉を背に、足を踏み入れた。



「ロブさん、じゃあここでスキル発動してください」と私は

スタートの部屋で、彼にお願いしてみた。


「本当に大丈夫か。ひどい目に会うのはあんたらだからいいが」

ロブさんはまだ半信半疑のようだ。


「大丈夫です。私たちを信用してください」

「金は貰っているし、まあそこまで言うんなら」と言って、彼は<確率変動>と大声で唱えた。


唱えた後、しばらくみんなでじっとしていたが、

特に変わった様子は見れなかったので、もう少し奥に進んでみることにした。



以前から伝説になっている「入った途端リタイア」という状況にならず、

一匹の魔物にも出会わず、どんどん奥に歩いて行けた。


ふと横をみると、小部屋の扉が開いていた。

ロブさんが<マッピング>で見ると、マップ上にこの部屋は存在しないはずだと言う。


(ええ??いきなり地下1Fで隠し部屋?しかも開いてるし!)


ワナかしらと思い、ロブさんにワナ探索を見てもらったが、問題無いとのこと。

恐る恐る入ったら中央に宝箱が1個。これにもワナは無いみたい。


<確率変動>がかかっている状態であることを再確認して、宝箱を開けてみた。


一瞬まばゆい光があふれ出し、中から3つの品物が出てきた。

早速鑑定してみると・・・。


1個めは、

 「回復の指輪」 

  装着者が1歩あるくごとにHPが1回復する。

  レア度は超レア級。


「ええええ!!いきなり??」とマイラ。

「まだ地下1Fに入ったばかりだよなあ・・」シンジもびっくり。


私もびっくり・・・。(・・うそ)



興奮も冷めないうちに、2個目は・・



 「祝福のイヤリング」

  着用すると、1秒ごとに経験値が1入る。両耳に着用すると2倍。

  着用時あらゆる状態異常から守られる。

  レア度は伝説級。  


「ありえないですうう・・・」とまたマイラ。

「こ、これが<確率変動>の力・・」とまたシンジ。



なんだかうすら寒くなってきたけど、気を取り直し3個目も・・

 

 「オリハルコンの短剣(青)」 

  最も固い金属オリハルコンで作られた短剣。その中でも希少な青色オリハルコンを使用。

  オリハルコンの短剣(赤)と両方手に入れると、世界が買えると言われる超高額な短剣。

  レア度は超伝説級。


しかも宝箱の底に金貨(1個10万ゴールド相当)が大量に敷き詰められていた・・・・


周りを見ると全員倒れこんで放心していた。

ロブさんも同じように、目がうつろになってた。

自分のスキルにこんな使い道があるとは夢にも思わなかったのだろう。


・・と、とりあえず今日はこの辺にしてもう帰ろう、本当に怖くなってきた。



ダンジョンを出るとさっきの冒険者たちに囲まれた。

「やっぱりもう帰ってきやがったぜ」

「みろよ、全員顔が真っ青だ。よほどつらい目にあったんだろう」

「これに懲りてもう二度と来るんじゃねんぞ」

と言われ、逃げるように街に戻った。


【ルーシア side end】




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ