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イキシア

「…そうか。」


リオンはそう言って、また前を向いた。


「え、そうかって、そんな反応!?」


「だからお前が反逆を企てようとしていたことは知っていると言っただろう。」


うるさそうに顔をしかめるリオンの反応に、そうだったと頭を抱える。


(なんだ…こんな真剣切って打ち明けるようなことじゃなかったじゃん…。)


大蛇の方を見ると、「だから言ったでしょ」と言う顔をされた。


(うわ、恥ずかしー。)


「えっと、つまり!そういうことだから!」


勢いに任せてそう言うと、私はサンドイッチを全部口に放り込んだ。


(さっさと食べてもう帰ろう!)


「…わかった。私も手を貸そう。」


リオンの言葉に、口の水分を奪っていくサバと戦っていた私は固まった。


「ん”ンン!?b、ええええ!!?」


「うるさいぞ。」


ここまでリオンには様々驚かされてきたが、正直言ってこれが一番の驚きだった。


「なんだ嬉しくないのか。そのために言ったのではないか。」


「えぇいや、そうだけどさ…。」


なぜかしどろもどろになる私。


「まじか…。」


衝撃的過ぎてしばらくぼーっとしてしまっていたが、実際は涙が出そうなほどうれしかった。


あっさりと返事をくれたリオンだが、私のしようとしていることは自分の住んでいる国に楯突く行為だ。


しかも、何の権力もない子供たった二人で。


いくら国に不満を持っていると言ったって、これはリオンにとって相当大きな決断のはずだ。


(こんなよく知らない相手と一緒に国に立ち向かってくれるなんて…)


私は心底感動してしまった。




そのまま時間が過ぎ、ふと横を見ると、リオンは立ち上がって自身に変身魔法をかけ

始めていた。


私も慌てて立ち上がり、荷物まとめに入った。


支度中ちらりと大蛇に顔を向けると、大蛇は満足そうな顔でほほ笑んでいた。



荷物をまとめ終えた私たちは、大蛇と別れ家路に着いた。


「じゃあ、また来るね!」


私は白蛇に抱き着いた。


「…感謝する。」


そう言って、出会ったころと同じ姿に変わったリオンは礼儀正しく礼をした。

その頭に大蛇がコツンと頭を乗せたものだから、私は思わず笑ってしまった。


「じゃあねー。」


大蛇に見送られながら、私達は再び深い霧の中へと進んでいった。







お読みいただきありがとうございます

イキシア:団結・団結して当たろう・協力

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