プロローグ
俺、夜神慧は今、交通事故に巻き込まれた.....
俺は今日、アミュメイトにずっと待っていた話題の新作ゲームを買いに行こうとしたのだが、信号待ちをしていると、トラックがいきなり突っ込んできたのだ。
幸い、今は夜なので人が少なく被害にあったのは俺だけのようだ。
あー、びっくりしたな。
っていうか、なんか腹が熱いんですけど。
え?嘘だろ、まじで?これって、トラックに巻き込まれた系?
.....認めたくないが、きっとそういう系だ。
あぁーあ、新作ゲームしたかったなぁ〜。
楽しみだったのに.....
駄目元ですが......
神様がいて聞こえていたら、どうか、ゲームの世界にでも転生させてやってください......
あ、もうダメだ。何も聞こえない。視界がどんどん暗くなっ.........
う.........、なんだここは。
周りが明るいぞ。
さっきは夜だったはずじゃなかったっけか...
そうだ!俺、事故にあって!
あれ、今は腹が全く痛くない、かも?
そうか!わかったぞ!事故にあったのは夢だったんだ!
ってそうだ....
早く学校行かないと!
とりあえず、起きるか。
うん?あれ?はぁ?!?!?!?!
全く体が動かないんだが!
あっれぇ?もしかして、いや、もしかしなくても、うん、そうだ。
あれだね、うん。わかってる。
本当にあるんだね。
転生って....
まあ、でもよかった。
だって、異世界転生なんかワクワクしてもしきれれないぐらい、弾けそうなほどワクワクしているんだもの。
そうだよ、ここが異世界ならきっと魔法が使えるに決まっている。
そして、こういう転生にはお約束の....
特典で、最強設定が付いているはずだ!
まあでも、どちらにしろ、この赤子の体じゃ魔術書もも読めねえわな。
とりあえず、今はすくすく健やかに育たないとな....!
俺が転生してから、約5年の月日が経った頃。
俺は、今までもなんとなく気づいていたことに気づいてしまった。
俺、主人公じゃないじゃん......
そう、俺が公式で見た主人公像はもっとカッコよかった。
さらには、今の俺の母はこう言っていた。
「この国はね?命をかけて国を守ってくれた勇者様とその御一行が救ってくれたのよ?だからルルカも勇者様たちに感謝しないとね?」
とこんな感じの話だ。
ちなみにルルカというのは俺の名前だ。
フルネームはアンドレ・ルルカ
この、アンドレ領の貴族らしい。
え?男らしい名前じゃないって?うん、その通り。
俺は女の子になってしまっていた。
まあ、別に、魔術は剣のように筋力を使わないからこの際あまり関係ない。
それよりも、だ。
なんと、この世界は、もう、勇者たちが救ってしまったらしい。
クソが!なんでだよ!そこは俺だろ!
ちなみに、その勇者の名前は、タロウ・ヤマダらしいw
まあ、きっと偽名だろうな。
っていうか絶対こいつ日本人じゃん。
あっ!そういえば、半年前ぐらいのニュースで〇〇高等学校の生徒が1クラス丸ごと消えた妙な事件があったような気がする。絶対そいつらじゃん。
この手のニュースたちはまあ、ツミュッターとかで入ってきたり........まあ色々だ。
ところで、せっかく転生したのだから無双してみたいところだ。
目標はこの世界の人全員が俺の名前を知っていることだ。
まあ、頑張ってみよう。
あと、明日は聖儀というものが行われる。
そこで、職業といったものが神に与えられるらしいのだ。
まあ、そこですごい職業を引かないことには無双するにも無双できないな。
よし!明日は早く起きるぞ!
早起きは三文の徳とかいうしな!