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豪運 突然金持ちになったんですけど、お金の使い方がよくわかりません。  作者: ノニジュース


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霧島が目を覚ますと、5時間ほど経過しており、場所も自分が酔いつぶれたVIPルームのままで、ダニエルはまだ寝ていた。


部屋には霧島とダニエルが残されており、ロレックスを見ると飲み始めた時から

ちょうど24時間が経とうとしていた。



飲み始めが昼過ぎで、最後に時計を見たのが夜の2時だから結構寝たのかな…



自身の記憶がある最後の瞬間にはまだ美しい女性が何人かいたが、彼女たちは、2人が寝てしまうと、寝てしまった彼らにカシミヤ製と思われるひざ掛けのようなブランケットをかけ、部屋を出たようだ。


てか、VIPルームをこの長時間占拠してて文句の1つと言われないとはさすがカジノ王だな…。


そう思いつつ霧島はダニエルを起こそうとしたが、カジノ王ということを思い出し、この眠らない街ラスベガスで毎日忙しいんだろうと思い、そっとしておくことにする。


カジノのスタッフに紙とペンをもらいダニエルにメッセージを残すことにした霧島は、渡されたペンがモンブランであることに気づき、VIPルームクオリティしゅごいとどうでも良いことを感じながらメッセージを書き終えた。



部屋を出て、チップを1080万ドルに換金した霧島は部屋の使用料を払おうとしたが、カジノのマネージャーに固辞されてしまう。

しかし霧島も、ダニエルから兄貴と呼ばれたこともあり、引き下がれない。

霧島は、これがジャパニーズサムライの流儀だから受け取っておきなと、カッコをつけて40万ドルをその場に置いて、マネージャーが「もらいすぎです!」と叫んだため、霧島はみんなで上手いことしておいてくれと言葉を残してベラージオを去りパラッゾに戻った。


ベラージオからの好意で、残りの現金の1040万ドルはホテルの側でアタッシュケースを用意してくれ、宿泊しているホテルの部屋に届けてくれるということになった。


パラッゾに戻るとホテルのロビーが騒がしくなった。

するとパラッゾの支配人らしき人が出てきて霧島に告げる。


「パラッゾのGMを務めておりますジェイコブ・モートンと申します。

昨日はベラージオでお楽しみだったご様子で。


ダニエル様から連絡があった時には驚きました。


当ホテルのお客様の中にも、昨日のベラージオでの霧島様のお姿を見ておられた方もたくさんおられるようです。」


「なるほど、だからこのざわめきなのか。」



「左様でございます。


当ホテルのといたしましても、そのような名勝負を繰り広げられた霧島様からお金をいただいて泊めているとあってはカジノホテルの名折れ。


心ゆくまで何泊でもなさってください。

勝手ながら、霧島様のお部屋も当ホテル最高グレードの部屋にアップグレードさせていただきました。」


「そんな!いいんですか!?」


「もちろんでございます霧島様。


もともとラスベガスにはコンプカードという制度がありまして、カジノをたくさん利用していただいたお客様には宿泊費やショーの代金、食事代などさまざまなサービスがございます。


そのサービスを利用したと思ってくだされば。」


「感謝します。次にここに来る時にも是非利用させていただきます。」


「是非にお待ちしております。」


そう会話をしてジェイコブは去り、霧島はベルボーイに新しい部屋を案内してもらった。


部屋に入るとその豪華さに一瞬呆けたが、気を取り直し、霧島はベルボーイに100ドル札をチップとして渡した。


ベルボーイは大喜びで、感謝の気持ちを表し部屋を辞した。


部屋に入るとリビングにはルイヴィトンの大きなトランクケースが10個置いてあった。


霧島はまさかと思い、ケースを開けると現金がぎっしりと詰まっていた。



ラスベガスってすげー!!!!


ルイヴィトンのトランクと現金を愛でているとスマートフォンにダニエルからの連絡が入っていた。


ダニエルに電話を折り返す霧島。


「霧島です。ダニエルか?」


「よう兄弟!


昨日は先に寝ちゃって悪かったな!

部屋代も払ってくれたみたいじゃねぇか!


ベラージオのマネージャーが必死に感謝の言葉を伝えてくれたぞ!


さすがは俺の兄貴でジャパニーズサムライだな!


お詫びと言っちゃなんだが、今日は買い物いかねぇか!?」


「気にしなくていい。


今度飲むときは俺が先に潰れるかもしれないからな。笑


買い物行こうか!


俺はパラッゾに泊まってるから迎えにきてもらってもいいか?」


「お安い御用だ!


じゃあ2時間後にパラッゾのエントランスの車止めでいいか?」


「了解!


じゃまたあとでな!」


「OK!」


そう会話を締めくくり、霧島は身支度をする。


霧島は熱めのシャワーを浴び、体にわずかに残ったアルコールを抜くと、以前購入したGUCCIで身を固める。

抜かりない男霧島はオリバーのサングラスも忘れない。


準備をし、ホテルのラウンジでお茶をしつつダニエルを待つ。


ダニエルを待っている霧島の元に、ホテルのドアマンが駆け寄って来る。


「霧島様、ダニエル様がご到着です。」


「ありがとう。


すぐ向かいます。」


霧島はそう言ってドアマンに100ドル札を握らせた。

部屋のベッドの上にも100ドルちゃんと置いてきたよな、と霧島は思い返しながらエントランスに向かう。


エントランスを出ると、ダニエルが昨日と同じ人懐こい笑みを浮かべながらオープンカーの運転席から手を振っていた。



う、う、ウラカン ペルフォルマンテスパイダー……。



説明しよう。

ウラカン ペルフォルマンテスパイダーとは2017年のモーターショーで発表されたばかりのランボルギーニ社のスーパーカーである。

ランボルギーニウラカンのハイパフォーマンスカーであるペルフォルマンテは全体的にカーボンパーツが多用され軽量化されており、そのままレースに出られるようなスペックを持っている。

それでいて、むしろ乗り心地は向上しているとさえ言われている、お化けのような車である。



「すごい車だな…」


「一応、市販車になる前の車を特別に譲ってもらったんだ。


俺が今一番気に入ってる車だよ。」


朗らかに笑いながらダニエルはとんでもないことをさらっと言う


「はー、すごいな。


ラスベガス中の人から見られてる気がする。」


ダニエルはそうだろそうだろと満足げな笑みを浮かべている。


「よし、まずは時計から買いに行くか」


霧島「悪いが、時計は俺が今つけているこの時計以外つけるつもりはないんだ。


思い出の大事な時計でね。」


「そうなのか。それは意外だな。


じゃあ、服でも買うか!」


そう言ってダニエルは霧島をシーザーパレスに連れてきた。


「ここは?」


ダニエル「シーザーパレスに隣接してる、シーザーズフォーラムにある店が基本的にはラスベガスで一番いいものを取り扱っている。」


「なるほど。じゃあなんで俺たちはシーザーズフォーラムじゃなくて、ホテルの方に来たんだ?」


「人混みがめんどくさいから、ホテルの方に持って来てもらうんだよ」


霧島は絶句した。金持ちとはこう言うことなのか…と。


シーザーパレスの最上級スイートに案内された2人は部屋に入るとサロンのシャンパンが2つワインクーラーに入った状態で置いてあり、2人専用のホテリエが待機し挨拶をしてきた。


霧島が驚いているとダニエルは


「じゃあいつもの通りに。」


と言った。


そこから、シーザーズフォーラムに店を構える高級店のマネージャークラスのスタッフが、店の商品の中で、イチオシのものを全て一通り持ってきており、ダニエルと霧島にプレゼンを始めた。


その中で、霧島に「なんだこいつは?」といった目を向けたものは商品のプレゼンをする前に帰らされた。


「こちらは俺が兄貴といって慕う日本の友人だ。


その友人に失礼な目を向けるスタッフはラスベガスに必要ない。


彼にとっても、それ以上に、このラスベガスに来ることを楽しみにしている観光客にとっても不愉快な接客だ。


店についても対応を考える。」


そんなことを言うダニエルに、霧島は感動していた。

カジノやホテルをいくつも経営しているだけあって、ダニエルの視野は広い。

自分のホテルだけが勝てればいいという考え方ではなく、ラスベガスがさらにこれからどんどん発展していけるように、考えて事業をしているのだ。

運だけでここまできた霧島にとっては身につまされるような思いであったが、だからこそ、この出会いに感謝し彼から学び取れることは学び取ろうと、霧島なりに考えていた。


結局その日、霧島はルイヴィトンなどダニエルが許可を出した店のマネージャーが勧める品を一通り約5万ドルずつ全ての店から購入した。

購入した商品を全て大阪の現在の自宅に届けてもらうように手配したところで料金を支払おうとしたらダニエルが「俺につけておいてくれ」と信じられないことを言い出した。


「正気か!?ダニエル!」


霧島はダニエルに掴みかからんばかりの勢いでダニエルに向き直ると


ダニエルは

「ブラザーと会えた記念さ。


金で買えるものは大したものじゃない。

金が満たされると、それ以上に価値のあるものが見えてくるのさ。

特に人との出会いや、日本でいう縁というものは金で買えるものじゃない。

この素晴らしい出会いに感謝を。」

と言いながら、ダニエルは霧島と乾杯した。

霧島はカジノ王の経済力に戦慄しながらもその考え方に強い感銘を受け、彼の好意を受け取っておいた。


「日本に来る時は是非連絡してくれ。


俺が本当のジャパニーズホスピタリティをダニエルに見せる。


ラスベガスにきて、ダニエルと出会えてよかったよ。」


そう言って2人はまた親交を深めた。


そして、霧島はダニエルとシーザーパレスで食事をし、パラッゾに帰った。


ちなみに、シーザーパレスでの食事ももちろんVIPルームで、食べたことのないような豪華な食事だった。

霧島は緊張しすぎてその味をほとんど覚えていないし、どんな料理だったのかも覚えていないが、酒が入るにつれ、どんどん楽しくなり、ダニエルが先に潰れたのだけは覚えている。

ちなみにダニエルはラスベガスのカジノ王というだけあって、フォーブスに掲載されるレベルの資産家であるという設定で書いてます。

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