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起床した霧島は、朝食をとろうと思ったが、食料の類は熱海で買ってきたお土産の類しかないことに気がついた。
まあこれでいいか…。
霧島は、コーヒーを淹れ、箱根の森バウムの封を切り、それを朝食をとすることにした。
さて、今日は何しようかな。
霧島は、大学生にしては (大人を含めたとしても)、かなりの大金を持っている。
しかし、その実はほんの最近お金を手にしただけのただの学生である。
であるがゆえに、1リットル当たり6キロという、自車の燃費が気になっていた。
下道を走れば、新車で購入してまだ日が経ってないこともあり、メーカー公表値に少し近いが、実質4.5といったところだろう。
大量のお金を持つと、大きな出費というものはあまり気にならなくなってくる。
お金を使っているという感覚があまりないのである。
しかし、車を動かせば毎回のようにガソリンを補充する必要があり、なおかつハイオク燃料しか食べませんと言われた日には、さすがの大富豪霧島でも少し考えるものがある。
なにせ、一度外出をすれば、ガソリンスタンドで満タンにすると燃料代だけで軽く一万円を突破するのである。
なんか燃費のいい車探してみるか。
そう考えた霧島は、身支度を整え、駐車場に向かった。
ちなみに、本日の霧島の服装は、グレーのニューバランスのスニーカーに、白のデニムを合わせ、上は黒のアバクロのポロシャツを着ている。
お気に入りのオリバーのサングラスも忘れない。
霧島は、こんな服装を気に入っており、夏はポロシャツにデニムという恰好が多い。
はたから見れば、少し裕福な普通の大学生に見えるかもしれないが、大富豪にはまるで見えない。
梅田やら難波まで行くついでに服も買っとくか。先にコンビに行って金おろしてガソリンスタンドいかないと…。
霧島はコンビニで、とりあえず99万円おろしてきた。
俺も感覚がいよいよ普通じゃなくなってきた気がするな…。
霧島は愛用のポルトフォイユにはいるだけぶち込みガソリンスタンドに寄ってから車を梅田方面に走らせた。
まず霧島がやってきたのは梅田のハービスに居を構えるグッチ。
ここは駐車場がついてるのがありがてえ。
霧島はそんなことを考えながら、グッチのキャンバスメッセンジャーバッグ、シャツ、Tシャツ、ポロシャツ、デニムを買った。
会計の際に、店員さんがしきりに、新作情報などの配信サービスへ加入することをお勧めしてくれたので会員登録をしておいた。
会計を済ませた霧島は、地下にオリバーピープルズの店があることを思い出し、店に向かった。
店に入ると店員さんからあいさつをされたが、それがわからなかったほど一つの商品にくぎ付けになった。
普通の色付きサングラスなのであるが、霧島の好みのデザインど真ん中であったため即決で購入。
自分の顔の形に会うように調整をし、会計を済ませるとそのままつけて店を出た。
ちなみにもともとつけていたオリバーのサングラスは、今日買ったオリバーの箱に入れて持って帰ることにした。
霧島は駐車券の処理を店員さんにしてもらい、車を駐車場から出した。
さて、次はどこに行こうかね。
霧島は次に向かう場所を考える。




