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結城ひとみ嬢と付き合うことになった翌日、大学に行くと、自称阪大の情報屋清水に捕まった。



「ときに霧島くん。何か私に隠し事があるのではないだろうか」


霧島は心当たりがありすぎて挙動不審になってしまった。


「え、あ、え?なんのこと?え?」


「ネタは上がっとっちゃん。心当たりがあろうもん。」


霧島の心当たりといえば昨日のことしかない。

「えっとー、結城ひとみちゃん?」


清水の顔が険しくなる。


「認めるっちこつでよかね?

まだあるやろ?」


霧島は恐る恐る切り出した。

「車…?」


顔がさらに険しくなる清水。

「そいも認めるっちこつでよかね?」


「…はい。

てかなんで清水そんなに情報早いんだよ!!」


途端に清水は得意げになった。

「阪大の情報屋なめたらいかんってことたい。

ていうか車は多分お前のやろなって思いよった。

で?なんか言い残すことは?」


「車に関しては、うまいこと、なんとか話が広まりすぎないようにお願いします…」


清水はニヤニヤしながらこう言った。

「まぁ俺らの仲やけん、その件に関してはうまいことしといちゃー。」


霧島は感極まって清水にすがりつく。


「清水さん…!」


清水は霧島を払いのけると

「気持ち悪いったい笑

そがんばれたくなかったら、最初から俺にいうとけばよかったっちゃん。なんで言わんかったと?」

と言った。



「いや、あんまり詮索されても俺も言いにくいし、お互い変な感じになるかなって」



「どーせ株かなんかで当てたっちゃろ?笑」



「鋭すぎるやん。なんで?笑」



「最近なんか社長と知り合ったっていいよったやん。それでなんか教えてもらったんかなって。笑」



「(清水すげえな…)まぁそんなところよ。法的にグレーだからあんま言いたくなかったんよ。」



「まぁそんなとこやろな。

そんなことより結城さんよ!

なんでそんなことになっとーとや!?!?!?」



ひとみの話を思い出した清水は突然ヒートアップした。



「いや、なんか、向こうが興味持っててくれたらしくて…笑

例の気になる人って俺のことだったみたい笑」


霧島がそういうと、清水はなるほどねと言った感じで


「やっぱりそーったいねー。

結城さん見よったらわかるもん。

まぁ俺は貧乳派やけん結城さんに興味ないけど。」

と。


清水は貧乳派らしい。こいつとは一生分かり合えないかもしれない。と霧島は思った。


「知ってたんなら教えてくれよ!」


「いや、そういうのって情報得てするものやないやん?」


「まさにその通りで…笑」

正論を返されぐうの音も出ない霧島。



「まぁ、上手くやれや。

俺は応援しといちゃー。笑

困ったことあったら格安で相談乗っちゃーけん、またね!笑」


「ありがとう清水…!」

霧島は、この時ほど清水のことをかっこいいとは思ったことはないとのこと。



霧島は清水と一通り茶番を演じた後自分の授業に向かった。

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